>  > ドラマ「ムショぼけ」が最終回を迎えたと同時に小説「ムショぼけ2」が発売決定!
ムショぼけ2発売決定!

ドラマ「ムショぼけ」が最終回を迎えたと同時に小説「ムショぼけ2」が発売決定!

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怒涛の一年であった。映画「ヤクザと家族 The Family」が全国の映画館で公開されたのが随分と前に感じるのだが、それも今年1月のことである。

全国で一斉に封切られた頃、私は1人で兵庫県尼崎市でロケハンを行っていた。先日、朝日放送で最終回を迎えたドラマ「ムショぼけ」のロケハンである。

そこから2月になってプロデューサー陣が尼崎市入りし、本格的なロケハンを行うのだが、スタートは私ひとりであった。

それだけ私にとっては情熱を燃やした作品であり、初の映像化であったために思いも強いものがあった。

ウソみたいな話しだが、同時に小説「ムショぼけ」も書きながら、来年放送される海外ドラマ「ロックブリッジ」にも入っていたのだ。

前年、仕事として受けたNetflixオリジナルドラマ「全裸監督2」を入れると、映像の仕事に携わるは「ムショぼけ」で4作品目ということになり、本の出版は12冊目ということになる。 

作品数や年数が多ければ多いほど、長ければ長いほど偉いわけではない。

どの業界でも生き残るというのは大変なことではあるのだが、それが必ずしも評価に直結するかというとそうではない。

全てそこが権威となるのなら、年配者になればなるほど凄いということになるはずだ。 

だが実際は違うだろう。駆け登っていく人間はいつの時代でも、短期間で吸収し突き抜けていくのだ。

私がそうだと言うわけではない。現に文芸では20年の歳月が経っている。一言で20年と言っても、世間から見向きすらされない10数年という歳月は決して平坦な道のりではなかった。

もうだめではないか...と何度も諦めたこともあるし、これだけ書いているのだ。もういい加減、小説家にならせてくれよと思ったことは一度や二度のことではない。

もちろん応援してくれる人間なんて誰もいなかった。みんながみんな無理だと思っていたのだ。

それでも筆を私は折らなかった。誰からも求められていなかったのにだ。

筆を折るのは簡単だったが、筆を折ってしまえば未来は変わらないことを私は知っていた。

支えてくれたのは空想だけだった。私の小説が出版され、それが映像化となり、見知らぬ人が私の知らないところで涙を流す。それだけを想像し、自らを鼓舞し続けたのだ。

そうした中で辿り着いたのだ。否が応でも作品に賭ける情熱は強烈だった。

ドラマが終わり、もっと寂しくなるかと思っていたが、それよりも実際はホッとしている自分がいる。

そして休む間もなく、最終回が放送された次の日には、小説「ムショぼけ2」の出版が決まったのだった。

その瞬間、年末年始は休みを返上することになったのだが、もちろんそれは望むところである。

来年には、既に書きあげている小説の出版に映像化。それに小説「ムショぼけ2」の出版が控えている。ここで燃え尽きることなく実現に向けて、また情熱を燃やしていかなければならない。

そして小説「ムショぼけ」の続編を書く以上、当たり前の話だが、前回を超えなければやる意味がない。前回をこえてやろうじゃないかと思っている。

ずっと挫けそうな心を支えていた、私の書いた小説が映像化され、全く知らない人たちがそれを観て涙する。ドラマ「ムショぼけ」では、本当にたくさんのそうしたコメントが届き、20年賭けて叶えた夢を今私は噛み締めている。

また熱い夏がやってきてくれるために、今再び私は筆を走らせている。

(文・沖田臥竜)