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民間刑務所⑦

実録シリーズ!⑦ムショの中の刑務所用語⁈【民間刑務所の実態】

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 島根あさひ社会復帰促進センターを仮出所後に色んな人から民間がどんな場所だったか聞かれることがある。
 前にも述べたように、オレ自身が普通の刑務所に行ったことがないのでハッキリとした違いはわからないが、刑務所の本などから得た知識で明らかに違うかなと思うところがあるのでわかる範囲で書いてみようと思う。

・トイレ
 完全洋式で全独居房に備え付けてあり、トイレットペーパーを使用している。
 最近は洋式に変わってきている施設もあるみたいだが、トイレットペーパーを使用しているのは当時は民間刑務所だけであった。

・点呼
 刑務所では刑務官が決まった時間に実行するが民間刑務所では民間の警備会社であるアルソックが行う。夜間の見回りなども刑務官ではなくアルソックが行う。アルソックの職員は基本的には受刑者と会話をすることがなく、規律違反行為を見つけても無言で電話してその場に立っているだけである。ケンカなどを見つけても止めることはないので刑務官が来るまで非常に時間がかかり、とばっちりで無関係の受刑者が上がることがよくあった。

・市販薬
 島根ではユニット内にあるATMみたいな機械で市販薬が買えた。他の刑務所みたいに願箋を書く必要がなかった。目薬だけでも3種類くらいあったから相当種類はあったと思う。
購入するときは自動計算でATMが勝手に所持金から引いてくれる。

・書籍
 購入するのはATMみたいな機械で購入できる。週刊誌・月刊誌・季刊誌・単行本・写真集など種類も豊富だった。
官本という施設が貸し出す本もあった。ユニット内に本棚があって何回でも自由に借りれる。本棚も3カ月に1回くらいで変わるので選ばなければ読む本に困ることはない。

・教育的指導日
 毎週月曜日は刑務作業はなく、教育的指導日といって教育のテレビを見たりユニットミーティングをして過ごすため実質は週に4日しか作業がなかった。感覚的には週休3日。これは職業訓練中でも同じ。
 ユニットミーティングとは民間の女性指導官がユニットにきて一つのテーマについてみんなで意見を出し合ったりする。最大で60名の受刑者に対して女性指導官が2人で対応するというのは、今考えるとめっちゃ怖かったんちゃうかなって思う。

・食事
 センターには炊場の工場がなかった。そのため食事は民間の業者に委託。基本的には不味い。レトルトなどのパウチの加工食は人気だった。職業訓練でパン工場があったため週5日の朝食はパンだったが、それは美味かったので人気だった。
 もちろん麦飯であったが、民間業者が盛り付け終わった後は各ユニットまで自動で保温した機械が運んでくるためいつもあったかい食事だった。冬場は特にありがたかった。食事が届いたらディズニーの音楽が流れていた。

・服装
作業時間以外の服装は黄色に胸のあたりに横ラインが入ったものだった。ドラえもんののび太君みたいなイメージかな。夏は同じ柄で半袖半ズボン、冬は長袖長ズボン。
 買える下着はPOLOかCATのシャツとパンツ。派手ではなければ持ってきた黒のシャツとかも許されていた。靴下もくるぶしソックスが許されていた。サンダルもPOLOのを買えた。

・房内
 基本的には全員独居房だが出入りは基本的に自由なので誰とも話せないということはなかった。学習机と椅子も完備で地べたに座ることはなかった。オレは行ったことがないが懲罰も椅子らしい。テレビとベッドも完備。布団はさすがに毎日畳む。冷暖房も完備。

・ホール内の設備
 PCを自分のIDを入れて練習できる。2台あったかな?ほとんど使うものもいないので取り合いになることはなかった。
 ウォータークーラーもあった。冷茶と熱いお茶もでる。自由に部屋に出入りできるので、もちろん自由にコップに入れに行ける。

・報知器
 基本的に報知器はなく、部屋の中でボタンを押したら自動的に当直の刑務官につながるので、称呼番号と氏名を伝え要件を伝える。

 他にも細かいことはたくさんあるとは思うが大きく違うところはこんなところだろう。
 先輩受刑者の話を聞いていると
「こんなとこも違うのか。」
と思うことはよくあるが、思い出したらまたつずってみようと思う。


(文・廣島部長)