>  > ■新型ウイルスの影響で山口組に対する厳罰化に緩和の兆しか
コロナウイルス問題

■新型ウイルスの影響で山口組に対する厳罰化に緩和の兆しか

この記事のキーワード:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

現在、特定抗争指定暴力団に指定され、組織的な活動を大幅に制限されている六代目山口組と神戸山口組。3月26日には、特定抗争指定暴力団の指定を更に3ヶ月延長することが発表された。

両団体に対する当局の厳罰化は、現在もおさまりを見せていない。
暴力団排除条例で定められている児童福祉施設から200メートル以内に事務所の開設を禁じる条例に違反したとして、3月25日。六代目山口組幹部三代目織田組 高野永次組長らが逮捕された。
三代目織田組の拠点は大阪市中央区となるのだが、特定抗争指定暴力団に指定されたことによって、三代目織田組の本部事務所が警戒区域となった。そのため、警戒区域外となる東大阪市に拠点を移したと見られていたのだが、今度はそれが暴力団排除条例に違反した容疑で逮捕されたのである。

「問題となった組事務所は、もともと六代目山口組の直系組織であった川下組(解散)の本部として使用されていた。その時代は、組事務所として使用していても何の問題もなかった。それがヤクザ を取り締まる厳罰化が進み、更に特定抗争指定暴力団に指定されたことで、組事務所の役割を果たしているとみなされ、逮捕されることになった。確かに表札には、織田企業と表札が掲げられていたので、組事務所としての役割を果たしていたのかもしれない。警戒区域内では事務所の運営は出来ないし、区域外では条例違反だとして、こうして逮捕されてしまう。ヤクザに対する厳罰化はどこまで進んで行くのか」(業界関係者)

こうした危惧する声が出ている一方で、犯罪事情に詳しい専門家は、このように指摘している。

「現在、世界的に新型ウイルス問題を抱えています。それが奇しくも、ヤクザに対する厳罰化の緩和になる可能性があるのではないでしょうか」

それはどういうことを意味しているのか。犯罪事情に詳しい専門家が続ける。

「つまり微罪というか、今回のような条例違反などでは、検挙するほどではないと判断される可能性が出てきているわけです。日本では今のところ、刑務所などの矯正施設で新型ウイルスの感染者が出たという話しはまだ聞きません。ですが海外では刑務所内で感染者が見つかり、クラスター感染の発生が発表されています。刑務所に限らず、矯正施設は密集されているために、1人でも感染者が現れたら、クラスター感染を起こす可能性が高いわけです。そのため、新型ウイルスの症状を出ている人物を収容しにくい状態になってきていると言えるのではないでしょうか」

それがヤクザに対する法の厳罰化の歯止めになるのではないかと、この専門家は話しているのだ。
だからといって、抗争事件や明らかな犯罪を犯せば、現在の状況だからといって逮捕が免れるなんてことはないだろう。だが、微罪に対して、収容することで、二次災害を招く恐れがあるのなら、現役組員だからといって無理筋では逮捕することは多少なりとも緩和される可能性は確かにあるのではないか。

それが、もしかすると何らかの形で、山口組の分裂問題にも影響していくことが考えられるのではないだろうか。

それほどまでに、現在の新型コロナウイルス問題は、深刻なところにまできていると言えるだろう。


(文・沖田臥竜)