>  > ■コロナウイルスが感染し問題となった男性の死  文・沖田臥竜
コロナウイルス

■コロナウイルスが感染し問題となった男性の死  文・沖田臥竜

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ヤクザ社会からもはみ出し、かといって社会ともうまく迎合することの出来なかった男は、自暴自棄になっていたのだろうか。

今月、18日。新型ウイルスに感染していた男性が、コロナウイルスによる肺炎により、入院先の医療機関でなくなったことが確認された。
亡くなった男性は、コロナウイルスが感染していることが発覚すると、自宅待機を保健所から求められているにもかかわらず、その要請に応じるどころか、逆に「ウイルスをうつしてやる」と飲食店などへと出向いたことで問題になっていた。 

その発想は、ある意味において、元ヤクザの成れの果て的な発想だったと言えるのかもしれない。


確かに2006年に愛知県内で停車中、後続車にクラクションを鳴らされたことに激昂し、クラクションを鳴らした会社員に暴行を働いて、1000円を脅しとった際には、組員として愛知県 昭和警察署に逮捕されている。
だが、2012年11月。蒲郡市元町の信号交差点で、豊川市内の会社員男性が運転する乗用車と衝突し、救護措置などをせずにそのまま逃走をはかった際には、組員とは登録されていない。この時には、既にヤクザ社会から何らかの形で足を洗っていたことになる。そして、仕事にも就いていた。
それが2018年の1月に恐喝容疑で愛知県 蒲郡警察署に逮捕された時には、無職となっている。

「この時に脅しとった金額は3000円という話しです。原因は隣人とのトラブルだったようです。今回、新型ウイルスの肺炎で亡くなった男性が、隣人の椅子を引きずる音がうるさいと腹を立てて、隣人に対して、殺すなどと脅して、引っ越し代という名目で3000円を脅しとったようです。金額的からも生活に困窮していたのではないでしょうか」(実話誌記者)

そしてコロナウイルスの感染が確認されれば、今度は金銭の要求ではなく、ウイルスを感染させてやるという思考に到達してしまっている。そして、ウイルスを感染させるよりも先に、そのウイルスによって社会的に問題視され、結局、そのウイルスが原因で亡くなってしまったのだ。

保険所の要請通りに自宅待機し、その後、医療機関に入院していれば、社会から問題視されることなければ、容態が回復したことも十分に考えられたのではないだろうか。


ヤクザ業界内でも、コロナウイルスの影響で会合などを中止させるなどの対応策がとられている。
現役の組員にも、コロナウイルスが感染したという情報が流れ、組織によっては外出を自粛するように呼びかけられているという。

「現役の組員が感染したということで、暴力団排除条例で医療機関などの保険の適応は可能なのか、という声が一部でありましたが、そこに制限などはかけられていません。組員であっても国民健康保険には加入できますので、容態が思わしくなければ、医療機関で検査することができます」(犯罪事情に詳しいジャーナリスト)

新型コロナウイルス問題は、思いもよらない様々なところで影響を与えていると言えるのではないだろうか。


(文・沖田臥竜)