>  > ■菱のカーテンの向こう側ー六代目山口組使用制限の影響ー
使用制限

■菱のカーテンの向こう側ー六代目山口組使用制限の影響ー

この記事のキーワード:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

六代目山口組と神戸山口組の対立は、抗争として行政命令をかけれるだけの資料が整ったとして、兵庫県警は11日。神戸市灘区にある六代目山口組総本部を始めとする関係先事務所、計11カ所に対して、捜査員180人体制で仮使用制限をかけた。
六代目山口組総本部以外に使用制限を受けたのは、六代目山口組側が、今年8月。発砲事件が起きた神戸市内の弘道会関連施設。神戸山口組サイドが、神戸市二宮にある神戸山口組事務所、五代目山健組本部、山健組傘下組織、與組、宮鉄組、他5カ所。
現段階では仮制限だが、これを受けた兵庫県公安委員会が15日以内に意見聴取の場を設置し、本格的な使用制限となる見通しだ。
ただ現時点に置いては、両組織が特定抗争指定暴力団に認定された訳ではないので、組員が集まる人数の制限まではかけられていない。あくまで事務所とすることに制限がかかっただけである。
しかし今後、当局は特定抗争指定暴力団に向けて動き出す可能性も十分に考えられる。


「今回、事務所の使用制限を受けたのは、兵庫県内の11ヶ所となったのは、権限の問題ではないでしょうか。事務所の使用制限は、各都道府県の公安委員会がそれぞれ主体となります。ですので、今後は他地域の都道府県の公安委員会でも、両組織の対立を防ぐ為に、そうした措置をかけていくことが考えられます。一説には、他地域の公安委員会も足並みを備えて、一気に使用制限をかけたかったのではないかとの話しもありますが、関東地方を中心に上陸した大型台風が影響したのではないか、という話しも出ています」(法律に詳しい専門家)


ここへ来てなぜ、一気に使用制限をかけたのか。それはやはり10日に神戸市内で起きた射殺事件が、8月に神戸市内にある弘道会関係施設で起きた発砲事件に対する報復とみたからではないだろうか。


「既に8月の発砲事件で事務所の使用制限に向けた準備に入っていたのではないか。その理由は、今年4月に神戸市内で五代目山健組若頭が弘道会系組員に刺される刺傷事件が起きており、捜査当局では弘道会関連施設の発砲事件をその報復と見ていたのではないか。だが犯人が逮捕されていなかった為に、個人的な怨恨の線も考えられた訳だ。そうした中で今回の射殺事件が起きた。もしかすると射殺事件の容疑者から、8月に起きた事件の報復といった趣旨の供述をとれたのかもしれない」(事情通)


六代目山口組総本部などが使用制限を受けたことで、分裂騒動の分岐点になるのではないかと言われている六代目山口組 髙山清司若頭の出所にも影響が出てきている。


「髙山若頭は、府中刑務所からそのまま六代目山口組総本部に向かう予定だったのではないかと言われています。翌日の19日には、総本部に六代目山口組と友好関係にある他団体が訪問し、更に20日には髙山若頭の出身母体となる弘道会本部に、同じ他団体が訪問するのではないかと見られていました。それが今回の使用制限で大幅に変更される可能性が出てきたのです」(ジャーナリスト)


神戸市花隈で放たれた3発の銃弾は、思わぬ展開を迎えることになったと言えるのではないだろうか。


文・沖田 臥竜