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神戸市内でまさかの銃声

菱のカーテンの向こう側ー神戸市内でまさかの銃声ー

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それぞれの組織から、「一人歩きをしないように」「身辺に気をつけるように」と言った通達が出回るほど、現在、山口組は緊張状態にある。
その理由は、神戸市中央区で上がった銃声であった。既にマスメディアでも報じられているが、神戸市中央区にある六代目山口組三代目弘道会の関係施設に軽自動車で帰宅してきた弘道会傘下組織の組員が、何者かによって発砲されるという事件が起きたのである。

「まさか弘道会系の組員が狙われるとは予想もつかなかった。前日に長野県で弘道会系傘下組織の組長が任侠山口組の傘下団体の組員らに拉致され、入院されるほどの激しい暴行を受けており、その日の内に暴行に関わった疑いがあるとして、任侠山口組の傘下組員が逮捕されている。この事件に弘道会サイドが報復に動くのではないかと警戒を強めていたのだ。現に他府県ナンバーの車両が暴行現場のあった長野県に入っていたのが目撃されている」(捜査関係者)

捜査関係者だけでなく業界関係者らもみな、長野県で不穏な動きが起こるのではないかと緊迫していたのだ。それが暴行事件の報復ではなく、神戸市中央区で弘道会系傘下組織の組員が狙われたのである。
その一報を著者が上京中に耳にした時、一体何が起きているのか一瞬、分からなかったほどだ。それはその時、会食を共にしていた元山口組系の組長も同様の思いであっただろう。
ただ一つだけ、ある事件がもしかすると関係しているのではないかと脳裏をよぎったのも確かであった。

まだ事件の全貌が明らかにされていない為、著者の脳裏に浮かんだ事件の詳細などは割愛させて頂くが、捜査筋からも著者の耳へと漏れ伝わる話はあった。それはある組織が動こうとしているのではないか、という話が別の捜査の過程で一部噂になったことがあったのである。
それが事実であったのかどうかは分からない為、その噂はその後、立ち消えとなり公にされることはなかったのだった。

「公開された関連施設に設置されていた防犯カメラの映像では、被害者が乗った軽自動車が射殺した犯人が乗る小型バイクに尾行されていたのが見受けられます。事件自体、殺人未遂として扱われている通り、防犯カメラの映像からも被害者の生命に危害を加える目的で犯行に及んだものと思われます」(実話誌記者)

事件の解明が急がれるところだが、ただ捜査当局が危惧しているのはそれだけではない。2次被害、つまり六代目サイド、特に弘道会側からの何らかの報復が行われる可能性にも警戒を強めているのだ。

「一時に比べると分裂騒動も沈静化してきており、印象的にも六代目山口組に移籍が相次いだような印象があった。このまま終焉していくのではないかと見られていた矢先に、弘道会系組員が続けざまに襲われたのだ。再び加熱する可能性は十分に考えられる」(業界関係者)

現在、府中刑務所に服役中の六代目山口組髙山清司若頭の出所も既に2カ月を切っている。
ここへ来て、一気に慌ただしく動き始めていることは確かだろう。


(文・沖田臥竜)