>  > 『反社』の隣人 ースクープは眠るー⑳ー 釈由美子の給料未払いで浮上する実態ー 文・沖田 臥竜
トミーズアーティストカンパニー

『反社』の隣人 ースクープは眠るー⑳ー 釈由美子の給料未払いで浮上する実態ー 文・沖田 臥竜

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ベンチャー企業のある人物から人を介して、私の元に一つの情報が寄せられたのは3月中頃過ぎのことであった。

それは、釈由美子や山本梓が所属していたことで、一時はよく名前を聞いていた芸能プロダクション。「トミーズアーティストカンパニー」が300万で売りに出されているという情報であった。つい先日まで、約7000万で売りに出されていた芸能事務所が突然、大幅に値を下げて売りに出ているというのである。

「何かあるのではないでしょうか?」

友人からの連絡で私は、FLASHが釈由美子さんへの給料未払いを報じるまでの間。トミーズアーティストカンパニーに、翻弄されていくことになるのだが、その時点ではまだ、後に次から次へと浮上する問題など、当然知る由もなかった。

300万に値下がりしたトミーズアーティストカンパニーを購入し、社長に就任したのは、写真週刊誌。「FLASH」の取材にも応じた倉持賢一氏。

倉持氏は記事の掲載後、ホームページなどで釈由美子さんの給料未払いの件などで、一部事実と異なると釈明しているが、記事にすることを了承したのは実際、倉持氏の方である。それには背景があった。

それは、ある女性に対しての猥褻疑惑で、某週刊誌がトミーズアーティストカンパニーの実態を嗅ぎまわっているという情報が入ったのが発端であった。
どうせ報じられるのなら他の週刊誌よりも「FLASH」で報じられる方が、まだましだという意向を倉持氏本人が示していたと私は聞いている。

だか実際、釈由美子さんの給料の未払いなどの記事が報じられたことで、その反響に倉持氏は動揺していたようだ。
結果、一部記事の内容が異なるとホームページで釈明し、事態は波紋を呼ぶことになった。

これによって、倉持氏と記事を掲載した側とで少なからずの亀裂が生じることとなったのである。
しかし、トミーズアーティストカンパニーの実情は、釈由美子さんの給料未払い問題どころの騒ぎではなかった。

倉持氏が社長に就任したのは、6月下旬のこと。言うならば、釈由美子さんらに対する給料未払いについては、倉持氏が直接関係していたわけではない。何故ならば、倉持氏が社長に就任する前には、既にそうした負債をトミーズアーティストカンパニーは抱えていたのだ。
だからこそ、このままでは如何ともしがたい状況に陥った前社長が、大幅に値下げしてでもトミーズアーティストカンパニーを手放したかった。それが結果として、約7000万から300万にまで売り値を下げることに繋がるのだ。

6月下旬に社長に就任した倉持氏は7月に入り、これまで同社で働いていた社員ら約20名を突然、口頭で解雇してみせた。理由は、給料を支払うことが出来なかったためだという。

「なんの前触れもなく突然クビを切られるんですよ。会社の懐事情なんて社員らからすれば知ったこっちゃない。すぐに労働基準監督署に訴えでた社員らがいたようです」(芸能関係者)

現に労働基準監督署からは、倉持氏に対して連絡をくれるようにとする通知が入っていたと証言する関係者らも存在する。

ただここから一気に事態は、急展開を迎えるのだ。

「トミーズアーティストカンパニーの関係者のことをある週刊誌が嗅ぎ回っているようだ。どうも女性に対する猥褻行為らしい」

この一報をいち早く掴んだ私は、真相を確かめるために調査を開始。すぐに1人の人物が浮上したのだった。この時、私は大きな誤解をしていたことになる。その人物の女性に対する猥褻問題は、他紙でも記事にしようとした背景があったことが判明。だが、既に被害者女性との間で示談が成立していたことが分かり、掲載を見送られていたことが分かったのだ。

「その人物は、釈由美子さんのマネージャーを務めていた経歴もあるようです。それだけに一部の業界内では話題になってたんです。ただ示談が成立していたので、そうした話題も次第に沈静化していきました」(芸能記者)

ただ記事というのは、同じ問題でも視点を変えることで、ネタにできることもなくはない。要は問題に対する料理の仕方次第では、記事にすることも可能なのだ。しかし示談が成立している以上、この猥褻問題をどう調理したところで、ネタとしては弱い。つまり話題になることはないと私は踏んだのである。
そうした私の予想が根底から間違っていたことを、2日後の24日に思い知らされるのだ。
まさかトミーズアーティストカンパニーの関係者で、2人も女性に対する猥褻問題を抱えている人物がいるとは思いもしなかった。

7月24日、東京都内で芸能事務所「ワールドビジョンプロ」の代表取締役、塩見剛史容疑者が強制性交致傷容疑で逮捕されてしまうのである。
つまり、ある週刊誌が追いかけていたのは、釈由美子さんのマネージャーを務めた経歴がある人物ではなく、塩見容疑者だったのだ。

塩見容疑者は、トミーズアーティストカンパニーの社長に就任した倉持氏が同社に連れてきた人物と言われており、渋谷区にある同社の事務所には、塩見容疑者専用のデスクも置かれ、同社の再建に向けた会議に塩見容疑者も出席していたという事実が判明するのだ。と言うよりも、私はその事実を実際に知っていた。

「これには倉持氏も相当な動揺を見せていたと言われています。倉持氏は塩見容疑者の営業力で、同社の再建を考えていたのではないかと見られるフシがありました。ただ塩見容疑者自身も多額な負債を抱えていると見られており、本格的に事業を再建させるには、あまりにも杜撰な計画だったといえるでしょう」(芸能ジャーナリスト)

FLASHの取材に対して、倉持氏は12月に受ける融資で給料などの未払いや同社が抱える負債を返済する予定にあると述べている。
だが私が聞いている話しでは、倉持氏自身も個人で多額の負債を抱えていると聞く。
給料の未払いなどを含めた負債、労働基準監督署の問題、そして個人の負債。
そうした相手に融資してくれるところが、本当にあるのだろうか。
私には、どう考えてみても再起する未来が見えてこない。

(文・沖田臥竜)