>  > 小林誠容疑者逃走の裏側でー 文・沖田臥竜
ー保釈許可の現状を一変させた逃走劇ー

小林誠容疑者逃走の裏側でー 文・沖田臥竜

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ちょうどその頃、著者は闇営業問題を取材しており、その模様を時折ツイッターにツイートすることで、著者のツイッターはバズり(炎上)を見せていた。
そんな最中に一つのアカウントからフォローされる。それはちょうど、小林誠容疑者が身柄を拘束しにきた横浜地検の職員らに対し、包丁を振り回してその場から逃走をはかった日と同じであった。


各メディアは、小林容疑者の逃走劇を大々的に取り上げ、小林容疑者の素性が浮き彫りになればなるほど、報道にも拍車がかかっていた。

「小林容疑者は地元厚木市では有名な不良で、小林容疑者を知る人物の中には、小林容疑者の身柄が確保され服役することになったとしても、その出所後の報復を恐れて、必要以上の証言を拒む地元関係者らがいたほどです」(取材関係者)

そうした中で、著者のツイッターをフォローしてきたアカウントは、小林容疑者の妻の名前であった。

先に結論から言えば、小林容疑者の妻本人ではない。敢えて、小林容疑者の妻本人の写真をツイッターのアイコンに使い、妻と子供の写真を小林容疑者の逃走中、毎日深夜の決まった時間帯に投稿し続けるのである。
後で判明することなのだが、その写真は、小林容疑者の妻本人のFacebookにアップされていたものを使用していたのだった。

しかしそのFacebookのアカウントは、小林容疑者逃走後、すぐに削除されていた。
にもかかわらず、毎日、小林容疑者の妻と子供たちの写真を決まった時間に上げ続けるのである。

小林容疑者の妻を名乗るツイッターのアカウントがフォローしているのは、ご丁寧に著者ただ1人である。
わざわざ拡散しやすいように、#(ハッシュドタグ)をつけて「小林誠逃走中」とリンクさせ、子供たちの小学校まで晒してみせるのである。
小林容疑者の妻本人が、そんなことをわざわざするはずがないことは明白だ。

要するに闇営業問題で、当時世間の注目を集めていた著者のアカウントからリツイートさせ、小林容疑者の妻や子供たちを世間の目に晒すことが目的だったのだろう。

小林容疑者の逮捕後すぐに、そのアカウントからアップされていた小林容疑者の妻や子供たちの投稿は全て削除され、現在は更新が停止した状態になっている。

そうした裏側とは別に、今回著者が驚かされたのは、何も小林容疑者が包丁を振り回し、自宅から逃走したからではない。
それは著者にも過去に似たような経験があり、自宅に踏み込まれ際、そこから屋根をよじ登って、2年間、逃げ続けてみせたことがあるのだ。
それくらいでは驚いたりはしない。
保釈中であった小林容疑者の控訴審による刑の確定は2月8日なのである。
本来、この日に小林容疑者は裁判所へと出頭し、服役することになるのだが、4ヶ月以上経っても小林容疑者の身柄を社会に放置されたままになっていたのだ。それも何らかのしかるべき理由があれば別だが、そうではなくただただ小林容疑者の要求に応じてしまっていたという。
そんなことが出来るものなのか、とそこに驚かされたのだ。そうした事例は今まで聞いたことがなかった。

実際、ひと昔前に比べると裁判所による保釈の許可は、年々通りやすくなっており、以前なら却下されていたであろう保釈も最近では通りやすくなっているのが実情だ。

これまでの小林容疑者の逮捕歴からしても、以前であれば小林容疑者の保釈は通りはしなかっただろう。
ただ今回の小林容疑者の逃走劇は、世間を余りにも騒がせ過ぎた。その結果、今後、刑事事件における保釈申請の許可が、より慎重になっていくことが予想されるだろう。


(文・沖田 臥竜)