>  > デッドロックに乗り上げていた鳳事件に忍び寄る捜査の影
京都市左京区「鳳事件」

デッドロックに乗り上げていた鳳事件に忍び寄る捜査の影

この記事のキーワード:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

京都市左京区「鳳事件」

六代目山口組分裂後、業界人の間で騒がれ出した事件がある。特にその声は六代目山口組側から大きく「これが捲れれば分裂騒動もしまう」と口にする幹部もいたほどで、事件概要を記した怪文書まで出回っていた。

そういった噂は任侠団体山口組(現・任侠山口組)結成後、更に強まり現在に至っていた。
その事件とは「鳳産業社長殺害事件」。通称「鳳」
京都市内で消費者金融や不動産会社などを営んでいた松本貞雄さんが、25年3月27日午前7時ごろに失踪する事件を指している。
その頃、松本さんは土地建物を巡って現在の任侠山口組幹部らと間でいざこざの渦中にあった。
その建物というのが大阪府島之内にある織田ビルと呼ばれる組事務所であった。

松本さんが失踪して暫く経過すると既に松本さんは殺害されていると噂が立ち始め、京都府警が捜査に乗り出すことになる。
結果、関係者らを何度となく引っ張っているのだが起訴するまでには至らずその都度、釈放されていたのだ。

「迷宮入りか...」捜査陣だけでなく業界人にもそういった声が溢れ出し、事件はデッドロックに乗り上げていたと思われていた。
しかし京都府警の地道な捜査は継続されていたのだ。

それを12月8日の産経新聞が社会欄で報じている。記事によれば、京都府警が今月上旬に「鳳産業」社長に対する逮捕監禁致死容疑で長野県内にある産業廃棄物業者に家宅捜査。任侠山口組幹部らとの関係を洗うと同時に廃棄物業者が所有する処分場の土砂を掘り起こしたというのだ。
記事にある廃棄業者とはA開発ではないかと見られており、疑惑の渦中にある任侠山口組幹部らの中にはトップの織田 絆誠代表の名前が含まれているというのである。
また停滞していたと見られるこの事件が公に動き出した理由は、事件に関与した人物の証言を京都府警が掴んでいるからではないかと言われているようだ。

未解決事件として闇に葬り去られようとした鳳が、当局の執念による捜査で明るみに浮かび上がろうとしている。


(フリーライター ・伴藤 慶一 )