シリーズ累計35万部超えの大ヒット作、"いびつシリーズ"の著書原作のリアルクライムバイオレンスコミック『Black Flower』が、2017年1月21日、ついに宝島社より刊行された。
原作者である柴田大輔氏はこれまで、「いびつな絆 関東連合の真実(2013/宝島社)」「破戒の連鎖 ~いびつな絆が生まれた時代(2014/宝島社)」「聖域 関東連合の金脈とVIPコネクション(2016/宝島社)」「酒鬼薔薇聖斗と関東連合(2016/CYZO)」など、この手の書籍としては異例のヒットを飛ばし、更にはスマートフォン用ゲームアプリ「BlackFlower」をプロデュースするなど、精力的に活動し続け、以前は世間でも広く知れ渡っている工藤明男という名義で活動していたが、昨年刊行した「酒鬼薔薇聖斗と関東連合(2016/CYZO)」「聖域 関東連合の金脈とVIPコネクション(2016/宝島社)」から本名を明かしている。
何故、今にして『Black Flower』がコミック化に至ったのだろう?
柴田氏が著書で語った、自身が掴もうとした未来に対して"関東連合"という組織に感じた違和感。
そして、六本木クラブ襲撃事件の主犯で現在逃亡中である見立真一容疑者との確執。
命を危険に晒しながらも刊行した書籍とゲームアプリ。そして、ついにはコミック化。
世間では「柴田は金の為なら関東連合さえも切り売りする」などと、揶揄している者もいるが、果たしてそうなのか?
少なくとも、柴田氏ほどビジネスで成功を収めている人間が、命の危険を省みず、ただ金儲けだけで向こう見ずな行動をとるとは思えない。
「他に意図するところがあるのではないだろうか?」などと、もやもやした気持ちを胸に抱えつつ、当記者もコミック化された『Black Flower』を実際に拝読したが、書籍では、語られることのなかったエピソードなども盛り込まれていて、実に読み応えがある。
更に巻末には柴田氏のロングインタビューも収録。
今まで知られることのなかった、柴田氏の素顔を垣間見ることが出来るが、柴田氏にとっては、リスクのあるパフォーマンスであることは間違いない。
その真意はどこにあるのかは、コミック『Black Flower』を読み続ければ分かるのだろうか?