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阿弥陀如来インタビュー

歌舞伎町 〝阿弥陀如来〟藤井学が語る歌舞伎町の外国人とヤクザ 「ダメなのが淘汰されてきている」

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今、歌舞伎町で生き残っているヤクザとはどんな人たちか?


──今、暴排条例とか改正暴対法とかできて、ヤクザがしのぎをやりづらくなった、堂々と表を歩くことができなくなったという状況で、歌舞伎町のヤクザの人たちというのはどういう感じなのか?

「組織によって違いますよ、スタイルが」

──みかじめをとるのは、新規は厳しいでしょうね。賢い不良は自分で商売をやりますもんね。

「だから、そこでは、全ては人間関係ですね。どこの業界でもそうですけど。不良だから大変だから「先輩、俺ら世話になってるから、助けますよ」って色々な話を持ってくるのもいれば、お山の大将でこうやって、なんだよ先輩金ばっかでよ、って人もいるだろうし。

 でも、ちゃんとした、ピシッとした人しか残ってない、と思いますよ。親分衆にしろ。人を食っちゃってるような人たち、物事を公平に見れない、間違ってることとか正しいこと、できない人たちは残っていけないとかね。そういうのはありますよ」

──結構有名な人は飛んじゃってる、いなくなってるケース、あれ? あの人どうしちゃったの? というケース多いですよね。

「結局、そうなっちゃうと、金がないヤクザでもちゃんとしてる人はいっぱいいるし、金持っててちゃんとしてないのもいるし、やっぱり銭金じゃねえよ、この野郎っていう人もいるし、一つのヤクザといっても、一家一門、会も違えば、というか会社に入ってるだけじゃないですか。

 志が全て一緒か、といったら、なかなか難しいもので、組織によって考え方が違うじゃないですか。歌舞伎町を守ろう、という組もあれば、進出しよう、という組もある。会社と組とは。

 だから、真っ当な会社に、ワンクッション入れて、俺らみたいな人間を入れて、「学くん誰かいない?」って、潜っちゃう。それこそ株をいじってインサイダーやってる人もいるし、芸能関係とブッキングして、なんかあったら言ってね、って。

 そのかわりカタギのほうから金が回ってきてる人もいれば、それこそ薬をいじっている人もいれば、中国、韓国、台湾に行って、交渉事をする人もいれば、いろんなものがありますからね」

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──一概にシノギ、と言ってもということなんですね。

「でも基本的には、うちの会社の看板をつかってシノギをしなさい、で、その上がりの2割を本部にいれなさい、とか、こんだけ兄貴に渡しなさい、とか。本当に序列が関係ないじゃないですか。たとえば何人かのヤクザがいるとして、(お互いに)シノギは言わないじゃないですか。でも会合には集まるじゃないですか。

 ていうことは、建前上にしかなんないじゃないですか。何やってんだ、って。人のために嘘をつかなきゃいけないし。「誰と組んで仕事をしてるのか」「いやそんな話じゃないです」って言わなきゃいけないし。でもその金は最終的には身内のために、なんか使ってあげようという志があればいいのかな、と」

──それがなかったら月寄では皮肉を言われるわ、からかわれるわ。やっかみ。男のやっかみ、ヤクザのやっかみってすごいですからね。

「だから、金を持っちゃうとやめちゃう、というのはあるかもしれないですね。詮索されて余計に疲れちゃうのかもしれないですね。金貸してくれだとか」

──そんなのばっかりですもんね。

「でも、俺の考えですよ。この状況で、どんどん食えないヤクザが、ヤクザ下ろしたら普通の人間になれるのか、と言ってもダメな人間はどの世界でもダメ。

 ダメなのが淘汰されてきているのかなと。今生き残っている人間はなくならないと思って信じて、突き進んでる。その考え方なのかな、と。

ヤクザの世界は本当に筆者も経験があるのでこの通りである。出る杭は打たれるのはどの世界でも一緒だ。しかし、それをやっても所詮は自分に跳ね返ってくる。出る杭は育てた方がいい、と筆者が知ったのは果たして何歳頃になってからであろう? 次回も歌舞伎町を含めたヤクザ話は続く。