本当にバカなことをしました......
──天藤さんが覚醒剤におぼれるきっかけは、お友だちでしたよね。ご著書では、「シャブしたことないの?」って、お友だちから言われて、「そんなんしたことあるわ」みたいにミエを張ったことがきっかけになっています。
天藤 そうですね。詳しくは本を読んでいただきたいのですが(笑)、「みんながやってるから、やらないと仲間外れにされる」とか、「バカにされる」とか。そういうのって、十代の女の子には特にあるじゃないですか。
──そうなんですね。で、やっぱりハマってしまったと。
天藤 はい。ヤクザだった父は覚醒剤には厳しかったのに、本当にバカなことをしました。最初の頃はぼーっとしてしまって、よくわかりませんでした。使い続けて慣れれば食事や入浴もできますし、セックスもできます。セックスの時は、全身が性感帯になって、何時間でも続けられます。夢中になってしまって、肘や膝がすりむけて出血していても気づかないんですね。それで、クスリが切れた時に我に返って「あ、いたた」みたいな。
──天藤さんのお話は、内容は深刻なのに、いつも面白いですね。
天藤 なんでしょうね(笑) なぜか自分で面白くしちゃうんですよ(笑)