>  > シリーズ"しばき隊の真実"第一回 「あえて暴力集団の汚名をきて」
義賊か、それとも悪党か。 “しばき隊”とは何だったのか?

シリーズ"しばき隊の真実"第一回 「あえて暴力集団の汚名をきて」

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『聖域 関東連合の金脈とVIPコネクション』著/柴田大輔 刊/宝島社


 また、そういう私自身も、しばき隊の人たちから強く批判されてきた外れた存在だった。私が右翼団体出身であるのと後ろめたいクズのような経歴なのがあるのだろうが、特に大バッシングされたのは元『関東連合』最高幹部の工藤明男(柴田大輔)氏との関係だった。一部の信頼できる仲間を除いて、しばき隊から私は総スカンされた。著書で関東連合を大々的に批判している人物である柴田大輔氏と同じ媒体で記事を書くことが、私からすれば一体どこが問題なのかが理解できなかった。極めて納得いかない話だった。このことで私にカウンターをやめろとネット上で発言していた人間の1人は、後に差別主義者に身元を晒されただけで逃げ出した。本当にがっかりした。その後も私は変わらず、差別主義者にダメージを与えることに取り組んだ。

 何度も確認しておくが、しばき隊は組織ではない。当然、上下関係はない。だが、発言力の強い人間と弱い人間が自然と分かれてしまっている。発言力の弱い人間の意見は潰されることが多々あり、排除されてしまうこともたびたびあった。また、同じく反差別の想いを持つ人間に対しても、「しばき隊に批判的だ」と攻撃をしているのが見受けられた。

 私はなるべく止めようとしてきたが、そのことをしばき隊の暴走と言われれば否定できない。カウンターをする人たちは、金太郎飴のようにまるで同じ考えではないはずだ。私はそうした、しばき隊の悪い部分はしっかりと見つめるつもりだ。

 今回の連載では、しばき隊初期から関わってきた私なので客観性を意識して書くつもりだが、どうしても自分目線になることは初めに断っておく。そして、しばき隊と言われてきた私は、そもそもそんな立派な人間ではないと言っておく。

 この連載は、おそらく、しばき隊を評価する側、批判する側、両サイドから叩かれるだろう。しかし、いずれにしても、私が何を記そうが、しばき隊は結果を出してきたし、明確な存在意義があったことは間違いない。しばき隊は、歴史にきっと残るだろう。

 私の考えをはっきり言いたい。例えるならば、しばき隊は現代の義賊であった。伝説として語り継がれる鼠小僧や石川五右衛門、創作の世界においてはブラックジャックやタイガーマスクのような清濁併せ持つ存在だったのではないか。少なくとも私は、差別を止められるなら悪党になっても構わなかった。




山口祐二郎
1985年、群馬県生まれ。歌舞伎町ホストなどを経て、新右翼「統一戦線義勇軍」幹部に。2007年に防衛省襲撃事件、2012年に東電会長宅前断食断水ハンストを起こし脱退。現在は、「全日本憂国者連合会議」議長、「憂国我道会」会長。作家・活動家として活躍。 著書に『ハイリスク・ノーリターン』(第三書館)、『奴らを通すな!』(ころから)がある。

山口祐二郎公式ツイッター  https://twitter.com/yamaguchiyujiro