>  > シリーズ"しばき隊の真実"第一回 「あえて暴力集団の汚名をきて」
義賊か、それとも悪党か。 “しばき隊”とは何だったのか?

シリーズ"しばき隊の真実"第一回 「あえて暴力集団の汚名をきて」

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著者近影


 まず、しばき隊という組織は存在しない。しばき隊とされているのは、2013年から発生した『レイシストをしばき隊(2013年9月解散)』、『男組』、『C.R.A.C.(クラック)』、『OoA(オーオーエイ)』などのいくつかのグループや、どこの組織にも属さないでいる、ようは差別主義者にカウンターをする人々の総称である。

 なので、しばき隊は組織ではない。だからこそ色々な人間がいるのだが、どうも凶悪そうな連中が目立ち過ぎた。その中に政治家や著名人までいるので、揚げ足を取りたい連中からすれば格好の材料である。ネット上でも炎上沙汰は絶えない。誤解されると困るので言っておくが、カウンターをしている方々は、真っ当な人間がほとんどである。しかし一部には──私もそうだが──クリーンな者『以外』がいるのも事実だ。私が知る限りでも、暴力的な者、前科持ちの者、脛に傷がある者、元ヤクザの者、金と女にだらしない者などがいたし、そうでなくとも人間的に駄目駄目な者もいた。

 それでも、しばき隊は、ヘイトスピーチを撒き散らす差別主義者を止めるために立ち上がった必要悪な存在だった。例えば、私の目の前にナイフで誰かを刺そうとしている人間がいたら、手段を選ばずにぶん殴ってでも止めなくてはいけない。私が悪人で、止める手段も褒められるものでなかったとしても、刺す行為を防げる。その名の通り、しばき隊は、汚れ役も引き受ける闇の勢力で然るべきだと私は考えている。実際、私の経験では、「差別をやめてください」とお願いをして、ヘイトスピーチをやめるような差別主義者は全くと言っていいほどいなかった。だからこそ、差別主義者に対峙をし物理的にどうヘイトスピーチを止めるかが求められたのだ。いつからか私は、説得の際にも差別主義者の弱みを握って差別デモに参加をさせなくするようになった。その手段が良いか悪いかは別として、差別デモ参加者を減らしたことは間違いない。それらの方法については、また詳しく書くつもりだ。

 だから私は、ある意味しばき隊が批判されることは当然だと思っている。ただ、しばき隊の一部に見られるような不良ではない、クリーンな人々がカウンターの大半なので一括りに見てしまうのは完全に間違いだ。私はそう見られてしまう責任を感じているし、批判を受け入れるつもりだ。だが、安易に批判する者については腹立たしいのが私の本音だ。しばき隊を批判するのは簡単だが、お前は差別主義者にダメージを与えるために何をやったのかと聞きたい。言うのとやるのとでは違うのだ。