歌手のASKA(58)が覚せい剤取締法で逮捕された11月28日、フリーアナウンサー宮根誠司が司会を担当する「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ系)でASKAの未発表曲音源を放送したことが物議を醸している。
番組放送中にASKAが逮捕されるという突発的な状況に、同番組に出演していた井上公造氏が楽曲データを持っていることが重なり、番組責任者と話し合い様々な思惑をめぐらせながら音源を放送する判断に至ったとのこと。
これに関してASKAは無断で放送されたことに抗議しており、井上氏と宮根アナは無断で放送したことに関し以下のように謝罪している。
「ASKAさんの心情を考えたら別のやり方があったんじゃないかと思ってますし、色んな思いがよぎるのも事実です。本当に申し訳なかったと思います」(井上公造氏)
「番組としても楽曲を含めて慎重に検討した結果、放送したという形になりましたけれども、ASKAさんに対して大変、心情を害したということは大変申し訳ありませんでした」「本当にお詫び申し上げます」(宮根誠司アナ)
(デイリーニュースより)
「そもそも楽曲自体は、通常であれば、作品として発表されたものならば、音楽事業の使用権が認められ使用料も定価で安く抑えられるのですが、今回はまだ未発表のASKAの音源。ASKAが使用料を"10億円"と言ったらそれを払う必要が出てくるのです。ASKAの逮捕と、未発表の曲を流したり、ドライブレコーダーで逃げても隠れもしていないASKAの姿を提供するタクシー会社のやってることはまったくの別問題なんですよ」(芸能プロ関係者)
芸能リポーターの井上氏も宮根アナも、「捕まっちゃうんだから、いいでしょ」という視聴率優先の思惑があったことは想像に難くない。
確かに電話をかけて逮捕前のASKAの肉声を引き出すまでは「スクープ」とも言えるものだが、反面ものを作る人間へのリスペクトなど微塵も感じられない芸能古事記である。テレビでおざなりな謝罪をしてみせた2人だが、その姿は謝って済む話ならすぐに手のひらを返すマスコミの典型的な見本である。
これはたとえASKAが覚せい剤をやっていたとしても、訴えることのできる問題なのだ。