逮捕され、初めて事業内容が親族に知られることに
──逮捕の話が出たけど、2回逮捕されてるじゃない? 1回目は電話番号公開(名誉棄損)で。この時ご家族には事業内容は知られなかった?
「知られました。この時に嫁の両親とうちの両親が知ったと思うんですよ。僕がやってる仕事」
──それまではまともなサラリーマンだと?
「そう思ってたと思います」
──それまではどんな説明してたの? 結婚する時とか?
「僕もう結婚してたんです。結婚してから半年後ぐらいにこのサイト立ち上げてるんで。結婚したときは土方のバイトしてたと思うんです」
──それで奥さんだけは知っていた?
「そうですね、まだIT系という言葉も浸透していなかった時代でしたから」
──1999年くらいからかな、その言葉は?
「そうですね。うちが(開設)96年ですけどヤフーが出来たのが翌年ですので。当然グーグルもなかったですし、早かったというのが強味のひとつだとおもいますね」
──次代の先駆者だ。
「立ち上げが好きなんじゃないですかね。はじめちゃうと嫌になるんですけど、新しいことは好きなんで」
──B-CASカードで逮捕される(改造B-CASカードのプログラムを販売したとして)のが2013年。最初に逮捕されたときのご両親の反応はどのような?
「まあ、うちの両親は割りと寛大ですけど、嫁の両親はどういうことだって始まりますよね」
──どの様な説明を?
「一応システム的なことを言ったんですけど、ピンと来てないですよね、向こうは。なんですかね、新聞みたいなことをやってるんだけど、記事のひとつに名誉毀損があったと。まあ週刊誌もまれに編集長がパクられたりするじゃないですか。みたいな感じで丸め込んだと思うんですよ当時」
──日本で始めてだよね、ネットで名誉毀損って
「そうそう、ネットで名誉毀損はうちが初めて。だから頑張りましたよね千葉県警も、よく立件できたなと」
──逮捕を焚き付けたのは会員?
「焚き付けたのはテレ朝なんですよ。それこそあの、TYだったか結構有名な」
──報道キャスターの?
「女優と不倫して有名になった人ですよ、ザ・スクープかなんかの番組で、うちの被害者の女の子んところに行って「被害届出せ」って出させて、引っ張られた」
──イニシャルじゃなくて名前出すけど山路徹でしょ、直接会った?
「逮捕前に取材も受けましたね、攻撃的な取材でしたね、何なのこの敵対心は、と」
──これ捕まるかもしれないなと思ったのは?
「無法地帯だったんですよね当時は。
ネットでは何をいっても表現の自由の名のもとに皆がこう、盾になんでも言っていい。ってなってて。自分もそうだったんですよね。
それで個人の女性を攻撃することに、僕は踏み越えちゃったんですけど、あったんですよね。当時、クレジットカードの個人情報とか何百件も流したりとか普通にあったんですよね」
──当時のネットは企業向けを抜かせばアンダーグラウンドだったからね。
「ほとんどがまともなサイトだったんですけど、アングラサイトは強烈なことをやり続けてたんですよね。僕もそこに乗っかちゃった」
──今思うとありえない?
「個人情報もそうだし、チャイルドポルノもそうだし、薬物問題とか必ず目をつけられる対象になりますし。
当時は覚せい剤どこで手に入りますかって、覚せい剤って単純に裁判所にいけば窃盗とシャブ中しかいないんで裁判に出れば、(裁判の中で)でるんですよ「なになにの路上において」とか、話がはじまるんで「誰から買った」とか。そこいけばいいじゃんって話ですよね。だいたい皆イラン人から買ったとか言うんですけど、そういうことですよね。
最初のころはココに電話すれば買えるよとか言っちゃてましたし、流石に今は消しましたから載ってませんけど」
情報という金鉱を掘り続ける本堂氏、次回は現在までに激裏情報に集められてきた膨大な量の情報と変遷と会員の変化について語ってもらう。ちょっとした裏情報もポロリ⁉ 乞うご期待。