>  > 歌舞伎町のオンナ ~歩く焼酎アーの歌舞伎町24時~ 「韓国女子刑務所から歌舞伎町の夜の世界へ」
歌舞伎町のオンナ

歌舞伎町のオンナ ~歩く焼酎アーの歌舞伎町24時~ 「韓国女子刑務所から歌舞伎町の夜の世界へ」

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歌舞伎町ホストについて


 最初はベロベロで行ったものだから、シャンパンコールもしてもらいましたがまるで覚えていません。ケーキまで出してもらって、今思うとなかなかのいい値段だったのであろうと思います。イトコもムリしたもんです(笑)。ただアーは初めてだから、料金やらシステムやら楽しみ方が何もわかりません。

 そもそもアーは、ホストという職種の人間を毛嫌いしていたんです。ただ、働かない者よりはいいかもしれない。

 話に聞いていた昔のホストと、今のホスト。昔の客層と今の客層の違いなどを、歌舞伎町の人にいろいろ聞いていると、たかだか十数年でこんなにも変わるのかと思いました。

 アーが当初ホストを毛嫌いした理由が、「女の子の稼ぎ=自分(ホスト)の給料」と勘違いしていることです。あくまでもイメージだけど、あながち間違ってはいないでしょ?

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『ダウンタウンなう』で元女囚として出演

 特に女の子がカラダを張って稼いだカネを、一晩でありえない金額を使わせるのがキミたちのやり方か! と思いました。だけど、女の子も使いたくてつかっているのですから、こんな商売が成り立っているのでしょう。

 実際、影野のジジィだって「梅酒一杯15万円」でボッタくっていたそうだし、ホストクラブより悪質ですよね。

 でも、地方から歌舞伎町を目指して、遊びにくる一見客が多い街だからこその商売なのでしょう。だって、カネの遣い道は稼いだ本人の自由ですから......。ホストに貢いで、満足しているのであればそれでいいんでしょう。

 現実的なアーの考えとしては、ホスト=普通の男の子。店内の雰囲気やヘアーセットをして、ちょっとオシャレをしているからホスト(王子)=自分が高価な商品と思いこむ。

 今の時代、接客が楽しいホストくんなどほとんどいないです。

 店を一歩出れば、きらびやかでも何でもない。焼酎にしてもシャンパンにしても、定価を考えたら安いものでしょ。それなのに歌舞伎町という街でキミたちと呑むと、なんで何十倍にも跳ね上がるのかと(笑)。カネが動く街とは、そういうことなんだろうな。アーは、ますます歌舞伎町の持つ魔力に惹かれていきました。

 誕生日をホストクラブで祝ってもらって、数日が経ったある日のこと。

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いつもこんな髪型で歌舞伎町を歩いてます

 高校時代の友達(ベッピンさん)と歩いていると「500円で初回どうですか」と、声をかけられました。アーは無視しようとしましたが、友達が500円に食いついたのです。

 まぁ、確かに500円で1時間なら居酒屋で呑むよりも安いわけだから、つまらなくても文句はないなと思い、初めてホストクラブの初回に入ることになりました。

 ホストクラブの初回というのは、1時間から90分で『鏡月』飲み放題、缶物二本無料というのが多いんです。初回料金は1000円~3000円の店が多く、10分単位でホストが変わります。

 客を引くわけですから、店内は若い女の子たちで溢れんばかりでした。これは、キャッチやポン引きが一斉摘発されるまで続き、ホストが街頭に立ってキャッチするのも歌舞伎町の風景でした。

 今では外販(ホストを紹介するキャッチ)を使って、初回に行くのが増えました。担当(指名)をつくってカネをたくさん使って遊ぶのもいれば、初回荒らしといって初回だけで安く遊ぶのも多かったです。

 アーは、初回でお得に遊んでいる派でした。ホストが目当てではなく酒が目当てですから、割りきって遊んでいるのでハマるようなことはありません。

 酒豪のアーが1000円で呑みまくるんですから、友達と2人でいけばホストクラブ側は赤字だったかもしれませんね(笑)。ホストからしたら痛客(店側にとって悪い客)なんでしょうけど、初回がある以上アーみたいな客でも断るわけにはいきません。

 そんな中でアーは、自分らしく生きようと決めました。歌舞伎町には、ヤクザもいればホストもいる。どんなエリートでもカネ持ちでも同じ人間だし、誰の前でもいい顔しないで態度もかえないで自分を偽らないでいよう。

 歌舞伎町では、ありのままでいつまでも変わらずにいる人が生き残っているのも事実です。みんな同じ人間、この街で生きているんだ。そう思った瞬間、長年悩まされていたアーのウツ病はウソのように治ってしまいました。

 そこでアーはあらためて考えたのでした

 ヨッシャ! 歌舞伎町でてっぺンとるどー!(てか、なんのてっペンやねん!)

 今日もまた呑んだくれて夜な夜な歌舞伎町をさまようアーでした。

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