>  > 日本の裏社会を語り尽くす! 究極対談「藤本勝也弁護士☓真鍋昌平(マンガ家)☓柴田大輔(作家)」
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日本の裏社会を語り尽くす! 究極対談「藤本勝也弁護士☓真鍋昌平(マンガ家)☓柴田大輔(作家)」

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石元太一は絶対に無罪である!


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藤本弁護士と柴田大輔氏


藤本 まあ一言では言えないだろうけど、できるだけ一番重いとこを選択しなきゃいかんだろうね。彼が本当に矯正されて社会復帰できるかというと、実際、本を出したりホームページで発言したりと色々やってるわけでね。

柴田 ええ。それで社会は反発してるし、何より遺族が傷ついています。

藤本 だから何度も言うけれど人はそれぞれ違うんだけれど、量刑というものはある程度おしなべて考えなきゃならないわけでね。そうなると、性善説に立つか性悪説に立つかみたいなことになっちゃうから、それを問われれば私は性悪説に近い。

柴田 人間は放っとくと悪いことをしちゃうと?

藤本 本当はそうじゃないかもしれないけど、悪いことをする可能性があると考えて法律を作っておいた方が安全だということだよね。ただね、たとえば刑務所へ行ってヤクザと会うと、ひとりひとりはみんないい人間なんだよ。ところが塀の外へ出るとそのいい人間といい人間がツルんで悪いことしちゃう(笑)。人間なんて弱いもんでね、立場や環境が変わっただけでダメになる。だから私は少し極端かもしれないけど、人間は根本的ところは改善されないんじゃないかと思うけどね。

柴田 では、酒鬼薔薇はやっぱり死刑にすべきだったと思います?

藤本 ウーン、難しいねえ、それは。彼は何しろ若過ぎたからねえ。

柴田 先生は死刑制度に関してはどう思われてます?

藤本 それはもう、死刑は存続論だよね。

真鍋 死刑はやはり必要だと?

藤本 それはもう信賞必罰(賞罰は厳格にすべし。功績ある者は必ず賞し、罪過ある者は必ず罰する)でね、人を殺めたら原則、自分の命で償えと、これは基本だと思う。あと、これは話がちょっとそれちゃうけど、今、無期懲役って、何となく懲役30年受けるってことになってるんだよね。そうすると40才過ぎて犯罪を犯した受刑者は70才越えちゃうでしょう? それで刑務所が老人ホーム化しちゃって、職員が介護してるような状態なんだよ。無期懲役受けるってことはほとんどが殺人でしょ? 人を殺した受刑者が介護されて無理やり生かされてる。つまり本来死刑になるべきところを、無理して死刑廃止して、刑務所をどんどん老人ホーム化させるような状態が、はたして正常であるかどうかということだよね。


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藤本弁護士と真鍋昌平氏


柴田 なるほど。で、こっちの『聖域 関東連合の金脈とVIPコネクション』の方は、関東連合の成人後から、六本木クラブ襲撃事件あたりまでを書いてるんですけど、まあ(石元)太一に関しては、ちょっと誤解を生んで逆恨みされてるようなところもあるんですが。

藤本 そうだね。ちょっとあったな。

柴田 ええ、僕に対しても先生に対してもあったんですが、それとは別に、僕と見方は一致してると思うんですけど、太一に対する刑の処分って、妥当だったと思いますか?

藤本 あれ? いやいやとんでもない。あれは無罪だよ、絶対無罪。人を悪く言っても仕方ないんだけど、あの事件は、色んな人間が関わってことをマズイ方向へ持っていっちゃったからね。僕は太一って男が本当にいいヤツで、可愛くてしょうがなかったんだけどね。彼には素直なところがいっばるし、そもそもあの役割からいったら、絶対無罪にならなきゃいけない思う。

柴田 六本木クラブ襲撃事件の、傷害致死に関しては無罪だと思うんですけど、当時、先生に相談していたときには、威力業務妨害ぐらいはついても仕方ないのではというお考えでしたよね?

藤本 そうだよねえ。太一は関東連合が終わって以降も、ずっと仲間や後輩との関係性があったわけだよね。その流れは続いていたんだけれど、具体的にああやって襲撃するってことに関しては、彼は何の認識もなかったわけだよ。にも関わらず仲間だった、リーダー格だったからっていうことだけで判断されるっていうのは、それは法律上絶対にあってはならないことでね。

柴田 今日はちょっと時間がなくて、慌ただしくて申し訳ありませんでした。藤本先生、真鍋さん、どうもありがとうございました。


(了)