>  > 日本の裏社会を語り尽くす! 究極対談「藤本勝也弁護士☓真鍋昌平(マンガ家)☓柴田大輔(作家)」
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日本の裏社会を語り尽くす! 究極対談「藤本勝也弁護士☓真鍋昌平(マンガ家)☓柴田大輔(作家)」

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今ドキのヤクザには金も人権もない


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『闇金ウシジマくん』最新38巻/刊・小学館


柴田 先生の立場から見て、ココはよく調べてるなあって感じたところってありました?

藤本 全般的によく勉強されてるなあとは思いましたけど、正直言わせてもらうと、実態と合ってないところもある。典型的なのはヤクザだよね。最近のヤクザ社会ってあんなに恐くない(笑)。今のヤクザ、お金ないからね。逆にカタギの連中にコキ使われてたりして。

柴田 そりゃ仕方ないですよ。ヤクザが恐くなきゃ話が面白くならない(笑)。

真鍋 ああ、でも、恐くないヤクザの方がリアルかもしれない(笑)。ところで、元々お二人はどういうふうにお知り合いになられたんですか。

柴田 最初は僕のお世話になっていた先輩でKくんという人がいて、先生がその人と親しかった。あっ、Kくんって川名くんじゃないですよ(笑)。

藤本 仲良しクラブってわけじゃないんだけど、仕事の相談以外にもダイビング行こうかとかね。この間も行ったばかり。

真鍋 じゃあけっこう一緒に遊んだりされてる?

藤本 そうそう。去年はクルーザー借りて来てくれたり。早速傷つけてたけど。柴田くん操縦下手だから(笑)。

柴田 あれは風がキツかったんですって(笑)。仕事をお願いしたのは「海老蔵事件」のときが最初かな。

藤本 その前から何度も顔は会わせてて知ってはいたんだけど。銀座の主みたいな人たちがいてね、もうひと晩に何百万って使うような。その人たちと別方向から知り合いだったりして、さらに親しくなったんじゃなかったっけ?

柴田 そうです。その銀座で派手に遊んでる方々の顧問弁護士もされてると聞いて、それでお願いしたんだった。

真鍋 (伊藤)リオンさんの弁護をされた?

柴田 いや(石元)太一の方ですね。

真鍋 「海老蔵事件」のあった直後だったと思うんですけど、藤本先生が雑誌の取材を受けられていて、その記事を読んだ記憶があります。

藤本 取材? ああ、『宝島』じゃなかったかな?

柴田 『別冊宝島』でしょう? 夏原武(ライター・漫画原作者)さんが書いた。

藤本 そうだった。『クロサギ』の夏原さん(原案を担当)がインタビュアーで、私に話を聞きたいと。「ヤクザにも人権がある」なんて私しか言わないからって(笑)、そういう話をしてくださいと。ヤクザにだって人権があるのは当たり前なんだけどね。

真鍋 そうなんですよね。ヤクザも普通の人だからドラマがあるわけで。

藤本 ええ。だから『闇金ウシジマくん』の場合、ヤクザが頂点に立ってるという設定になってるでしょう? これが最近は崩れてるというか、そうでもないんですね。今のヤクザはもう資金力ないですから、だから振り込め詐欺なんかを一生懸命やるわけでね。闇金はもう叩かれて叩かれて、もう良心的な闇金まで手入れ受けてますから。

柴田 良心的な闇金!(笑)。

藤本 いや、ホントに(笑)。それこそ昔は金利もトサン、トゴは当たり前。ひどいとこはトトなんてのがあったでしょう? ところが今はせいぜいトイチですよ。それでも摘発されちゃう。しかも催促だって実に優しくしてるんですよ。闇金と言えば「バカ野郎、この野郎、殺すぞ!」だったけど、今はそんなことはどこも言わない。脅したりしたにもう二度と借りてもらえないんだから。〈注・金利は「トイチ」が10日で1割りを指す。従って「トサン」は10日で3割り、「トゴ」は10日で半額、「トト」が10日経つと利子だけで元金と同じ、つまり倍額となる〉

真鍋 なるほど。先生はヤクザの弁護もされてるということですが、そうやって身近な立場の先生から見た彼らの実態ってどうなんでしょう? やはりもう全然恐くはなくて、普通の人なんでしょうか。