山口組を近くで見続けてきた男がライブで語った
10月17日、「山口組とは何か?」をテーマに、『山口組 顧問弁護士』(角川新書)の出版記念トークライブが渋谷のLOFT9 Shibuya で開催された。会場はほぼ満席で、実話誌記者などメディア関係者の姿も目立った。
本書は、昨年11月に懲役10月執行猶予2年の有罪判決が確定して弁護士資格を失った元・山口組顧問弁護士の山之内幸夫氏が書いたもので、発売直後に重版が決まるなど、話題になっている。
トークライブでは、本書の内容に沿う形で、山口組の分裂の背景から始まり、シノギや代紋の重みなど約40年にわたって山口組の顧問弁護士を務めた氏ならではの「山口組の歴史」が語られた。
山之内氏は、これまでのインタビューなどでも、「ヤクザにならざるを得なかった者たち」への共感を示すことはあったが、今回は「自分はヤクザには愛情もあるんです。だから逮捕されたんです」と明言した。マンションを借りようとしたら「反社会的勢力との関係」を理由に契約できなかったこともあったという。本書には「辛口」な表現もあるが、それも「愛があればこそ」であることがよくわかる。
また、山口組の分裂については、「いつになるかはわからないが、元に戻ると思う」と述べ、「六代目山口組にも、神戸山口組にも親しくしている人がいるから残念」と明かした。