>  > 東京・S51世代不良少年のアツすぎた日々を辿る 〝阿弥陀如来〟藤井学 「覚せい剤で失ったもの、そして復活」
阿弥陀如来インタビュー

東京・S51世代不良少年のアツすぎた日々を辿る 〝阿弥陀如来〟藤井学 「覚せい剤で失ったもの、そして復活」

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「また、覚醒剤で逮捕されて。使用と所持で。営利(目的の所持)とかは不起訴。出てきて五カ月での逮捕です。ハメられたかな、って。シャブについては、シャブやってると、友人に対しても疑心暗鬼になるんですよ。
 勘ぐり合いして。『あいつが裏切るんじゃないか』って。
 結局、こちらも売られましたね。神奈川県警にチクってるやつがいて。
 (自分が事務所にしていた)30坪のビルにガサが入ったんですが、でも、それが2,3分で終わった。早すぎですよ。ピンポイントで。目星がついてきている。
 刺青が入ったキューピーの人形の中に入れてたんですけど、見つかって。で執行猶予がなくなって、(刑務所に)入ることになりました」

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刑務所での反省、覚せい剤を断つ

 刑務所に服役することになったが、奇妙なこともあった。

「執行猶予がなくなって、入ることになったんですけど、暴力団登録されてたんですよ。ある暴力団の組長と交遊があったから、ということなんでしょうけど、いきなり月形刑務所で、侍工場へ。
 金属工場、木工工場。で脱退届を出しました。
 ゲソつけてないのになぜか脱退届を書いて、組長の方も組員でもないのにハンコを押してくれて。
 四課は点数稼ぎで、カタギよりもヤクザをパクったほうが点数が良くなるので、そういう、組員じゃない人間を組員ということにしてしまうことをよくやるんですよ。『こいつ、周辺者だから組員な』みたいな感じで。おかしいですけど」

 このような異様な話も一段落した時、彼は自らが覚醒剤にハマってしまったこと、またそれで自分や周囲に与えたダメージについて真剣に考えることとなる。

「覚醒剤で得たもの、失ったものを考えていって。ノート25冊分くらい、いろいろ書いて。考えましたよ。刑務所、という環境もありますから。勉強も、経済でもなんでも勉強して、そして反省して、なんで俺は人を悲しませたんだろう、って思って。なんでこんなになっちゃったのか、って考えて。怖さに向き合って。
 それでシャブを断とう、という気になった。で、それで全然やらないよ、という自信がついた。
 刑務所に、後輩とかからも手紙が来た。応援してくれた。
 励みになったけど、こういうことも言われた。『学くんは薬をやってない時はかっこよかった。でも薬をやってからかっこ悪くなっていった』って。『でも学くんなら復活できる』って。そういう気持ちが支えになった」

 藤井学。覚醒剤を断ち、自らの人生を振り返り、新たな出発をしようとしている。

※文中敬称略