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ヘイトスピーチハンター・山口祐二郎のひとりごと

東南アジア諸国の深刻すぎる人権問題を山口祐二郎が追う 後編

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売買される子供たち


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写真はイメージです


 また、K氏は東南アジアでの児童売春事情にも詳しい。前編では、ビルマの児童売春事情を書いたが、インドとネパールはかなり酷いと言う。

「インドでは、カンボジアやネパールから貧しい子供たちが売られてくる。売春は違法で駄目とされているけれど、それは建前だ。実際は売春がある。しかも、子供のね。現実では当たり前に子供が売買がされているよ。需要があるのは、海外から来る少女、少年とセックスしたい人間がいるからだね。処女とセックスしたいというマニアも多い。そんなことをしていても、捕まるのは氷山の一角だね。インターポール(国際警察)のサイトで、少女を買った人間とかが出てくるよ」

 私は聞いていてもう嫌になるぐらいであった。K氏によってインド社会の恐ろしい現実を突きつけられる。だが、そんな私の耳を塞ぎたくなる気持ちとは裏腹に、K氏は鋭い目で私を睨みながら、よりディープな話を続ける。

「インドやネパールじゃ、子供が大きくなると少年少女ではなくなるし、処女を奪われればマニアからすれば価値がなくなる。だから、成長したらニーズが変わるんだ。性の対象じゃなくなるんだ」

 こうして、私はさらなる地獄を知ることになる。


NGOの裏の顔


 児童売春業者に利用された少年少女は、一体、大きくなるとどこへ行くのか。目を背けたいが、こちらが取材をお願いした立場だ。聞かないわけにはいかない。K氏に仕方なく尋ねてみると意外な答えが返って来た。

「一部のNGO団体がとても悪いことをしているよ」

 NGO(非政府組織)とは、民間人、民間団体が作る集団であり、主に国際協力に取り組む組織だ。政府とも連携を組むことが多いNGOがそんな悪いことをしているのだろうか。K氏は、凶暴な顔がもっと凶悪になりイライラした表情で語る。

「NGOが慈善事業として、児童買春に利用された用無しの大きくなった子供たちを業者から引き取る。そして、タイとかラオスとかの孤児院に売るんだ。実はそういったNGOは安く人間を買って、他国に高い値段で売り飛ばして金儲けしているだけなんだよね。タイとかラオスとかの孤児院というと善意でやっているように思うだろうけど、そういう金儲けしか考えていないNGOが大きくなった子供を引き受けて送る先は、大抵は悪い人がやっている孤児院だね」

 私はここまで聞いたのだから、大きくなった子供たちのその後の話もK氏から教えて貰わざる得なくなった。 


子供たちの未来は


 大きくなった子供たちはその後、性の対象からどのようなニーズに変わるのか。K氏は冷徹な表情で言う。

「まずは臓器移植のための材料だね。それと、奴隷だよ奴隷。奴隷という労働力だね。アラブ諸国にも繋がるね。あと酷いのは、路上で物乞いをさせたりする業者がいることだね。わざと手を切って無くして物乞いさせて、同情を買うようにするんだ。あえて、身体の一部を切り落とすんだよ。その方が儲かるからね。感覚がおかしいだろ。当然、そういった業者は物乞いをさせていても、しっかり監視もしている。当然、送迎もするんだ。釣りをするエサみたいなものだ。そうやって金を稼ぐ道具にされるんだよ」

 最低な話である。しかしながら、そんなことをしていても捕まらない。K氏いわく政府、警察も絡む臓器売買、人身売買は当たり前で、グルなのだという。