至高の風俗「ストリップ」中編は、ストリップのステージ構成、そして黄金期の思い出について激白していただきます。
ショー構成
ところでストリップのショー構成だが、メインとしてダンスショーとベッドショーがある。これが一連なりでおおよそ10分強ある。その後一旦袖に退け、前編で記したポラロイドショー、オープンショーと続く。これを一人で1日4回こなす。
新人の踊り子さんなどは4回全て同じ演目(ダンス&ベッドショーの内容)をやることが多いが、ベテランのコになると奇数回、偶数回などで演目を変えてくる。
このため客は1回観ただけでは帰れない。劇場側もそうしたことを踏まえてか映画館のように入替制にしておらず、外出券やリストバンドを発行し外出も可能にしているところもある。よって朝から晩までお気に入りの踊り子さんを一日中観ている客も多数いるのだ。
なお、演目やその選曲は、浅草ロック座のみプロデュ―サーが考えバックダンサーもつくが、その他の劇場では踊り子さんが基本自らで考え一人で実践している。
公演構成
1公演踊り子4~7人が出演する。公演中10日間を同じ劇場で過ごし、コース(仕事)が決まれば間髪おかず次の劇場へ。
1か月約30日を3分割し、月初10日を8月なら8頭(はちあたま)、中10日を8中(はちなか)、結び10日を8結(はちけつ)という。こうして10日単位で全国の劇場を巡業しているのだ。このため、人気のある踊り子は70日間休みなしとかもある。
なお、浅草ロック座だけは、ポラ&オープンショーがない代わりに1日7人5回まわし、更に20日公演である。
ちなみに各回最後出てくる、トリを張る踊り子が1公演中最も人気のある踊り子だ。なぜなら4回目の最後にもなると終電が差し迫っており、観たいと思わない限り客は帰ってしまうし、4回目の入りの集客にも影響するからだ。トリに人気の踊り子を揃えておかないと、最悪4回目の最後、客ゼロもあり得る。