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日本の裏社会に切り込むスペシャルインタビュー

「広域暴力団はいりません」元山口組系組長 竹垣悟インタビュー②

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広域暴力団は、もういらない


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竹垣氏の携帯にはひっきりなしに暴力団員やその家族からの相談の電話がかかってくる


──大きくなりすぎた、というのはまさにそうですよね。考えてみたら、日本のヤクザの6割から7割が山口組でしたから。

竹垣 それにくわえて親戚団体もありますから。しかも今の世論とか国の体制、暴対法とか暴排条例なんかが全国津々浦々に行き渡って、ヤクザが生き残れる所いうたらほんまに限られたところになりましたわね。そんな中でヤクザ組織自体が他のヤクザを締め付けていく、そらもうほころぶどころか爆発するんは当然でしょう。

──今、そういう時代にあって、この分裂騒動はどういう風に落ち着いていくのでしょう?

竹垣 ひとつのモデルケースとして、沖縄の旭琉会と三代目旭琉会が分裂して、(飛び出した形になっていた)沖縄旭琉会の富永会長をもとに再合併果たしましたよね。山口組も、ああいう形で双方のトップがお互いを認め合って、ゆるやかな形でまとまるというのがいいと思いますが、はたしてどうなることやら。

──仮にそういう形で話がまとまったとして、山口組の分裂に一応の決着がついたとき、今後の日本のヤクザ社会はどうなっていくと思われますか?

竹垣 私はね、日本のヤクザ社会はさびれていくしかないと考えてます。そして世のため人のためになるような、昔でいう幡随院長兵衛のような侠客でないと生き残れないと思いますわ。

──なるほど。町の顔役というか、何かもめごとがあったら相談にいくような。

竹垣 要は広域暴力団なんてもんが、もういらんいうことと違います? 地域に根付いた小さな団体で、清水次郎長一家28人衆やないけど、だいたい30人前後とか。そういう小規模な組織で町の人の役に立つようやっていったら、ヤクザだって生き残っていけるとは思いますよ。世の中、必要悪いうもんはあるんやないでしょうか。

──そうですね。不良外人や若い暴走族、愚連隊、半グレみたいな連中が悪さしたときに、叱ってやる大人は必要ですよね。

竹垣 そう、まさに言われるように、叱り役の大人も必要なんですわ。警察のいうこときかないワルガキも、ヤクザのいうことは聞きよるからね。彼らだってきっと、叱ってくれる大人がいてほしいんです。そういう道に迷った不良どもを導く指導者は必要やないでしょうか。ヤクザもしっかりした指導者を出して、地域を守っていく。山口組だって綱領には『組員は国家社会に貢献せんことを期す』という一文があるんやからね。世の中に貢献していかなアカンのです。

──そうすれば、誰からも文句は出ないでしょうね。




(以下、明日へ続く)