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ヘイトスピーチハンター山口祐二郎のひとりごと

話題の本を読む 加茂田重政著『烈侠 山口組 史上最大の抗争と激動の半生』

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加茂田重政氏の人間らしさ


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 第七章では、加茂田重政氏という人物像が中心に記されている。嫁さんに苦労を欠けた話や加茂田重政氏の懲役を11年も待ち続けたエピソードに圧倒をされる。また、抗争中の暮らしなども書かれており、非常に興味深く読ませて頂いた。

 それと以外だったのは、豪快なイメージのあった加茂田重政氏が若い衆に対して厳しくなかったところである。若い衆に凄く気を使う優しい親分だったのである。そうしたところが、加茂田重政氏の魅力なのではないだろうか。この親分に付いて行こうと沢山の若い衆が思った理由なのではないだろうか。

 章の最後には、暴対法、暴排条例が施行されヤクザが生き辛くなった時代となった中で、「ヤクザとは何か?」を問われた加茂田重政氏の答えが出ている。その答えは本を読んで頂き知って貰えたらだが、まさに現代のヤクザに必要なことであるだろうと私は感じた。


最後に 平和が一番


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『烈侠 ~山口組 史上最大の抗争と激動の半生』サイゾー刊 1728円

 よくあるヤクザ御用ライターによる暴力団讃美本には私も嫌気が指していたが、読んでみるとその不安は裏切られて良かった。この本の企画は構成は横山茂彦氏、久田将義氏である。お二人が私のことをどう思っているかは分からないが、面識もあり非常に信頼もしている方々なので納得の内容であった。

 六代目山口組と神戸山口組の抗争が続く中で出されたこの本の意義は非常に大きいはずだ。私はヤクザを讃美する者ではないし、命を奪い合う抗争を支持する者でも断じてない。しかしながら、抗争に人生を懸けた加茂田重政氏という1人のヤクザが残した本から、六代目山口組と神戸山口組の抗争の行き先も見えてくるのではないだろうか。


※本文中の写真は同書の聞き手でもある作家の花田歳彦氏が加茂田重政氏、および加茂田家からお借りしたものです。加茂田氏、花田氏にあつくお礼申し上げます(編集部)。




山口祐二郎
1985年、群馬県生まれ。歌舞伎町ホストなどを経て、新右翼「統一戦線義勇軍」幹部に。2007年に防衛省襲撃事件、2012年に東電会長宅前断食断水ハンストを起こし脱退。現在は、「全日本憂国者連合会議」議長、「憂国我道会」会長。作家・活動家として活躍。 著書に『ハイリスク・ノーリターン』(第三書館)、『奴らを通すな!』(ころから)がある。

山口祐二郎公式ツイッター  https://twitter.com/yamaguchiyujiro