>  > ハメられた? 強姦致傷容疑の高畑裕太が「不起訴」そして「無罪」となる確率はかなりある!
裁判傍聴の鬼神・今井亮一が行く!

ハメられた? 強姦致傷容疑の高畑裕太が「不起訴」そして「無罪」となる確率はかなりある!

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数字が示す「起訴→裁判」という舞台へのハードル


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 ところで、刑事事件において不起訴になる理由として、実は「起訴猶予」、「嫌疑不十分」、「嫌疑なし」、「被疑者死亡」などいろいろな種類がある。

 多いのは「起訴猶予」と「嫌疑不十分」。「起訴猶予」とは、嫌疑は十分あるけれどもお目こぼしで不起訴にしとこうというものだ。

 「強姦致死傷」の場合は下記のデータ割合になっている。(パーセンテージは今井氏算出による。以下同)
 
【強姦致死傷】における不起訴の内訳
[2006年]          
不起訴=110人                
・起訴猶予=26人(約24%)
・嫌疑不十分=67人(約61%)

[2015年] 
不起訴=87人
・起訴猶予=18人(約21%)
・嫌疑不十分=34人(約39%)

 「嫌疑不十分」がかなり多い。じつはこれも異様なことなのだ。
 これが如何に異様かは、以下のデータを見てもらえればわかる。それは、検察統計の同じ表の、すべての罪名(交通違反と事故は除く)のものだ。
 
【全犯罪(交通違反と事故除く)】における不起訴の内訳
[2006年]                
公判請求=12万0381人              
不起訴=18万5375人              
・起訴猶予=11万2973人(約61%)
・嫌疑不十分=5万4554人(約29%)
 
[2015年]
公判請求=7万9162人
不起訴=16万3248人
・起訴猶予=11万3130人(約69%)
・嫌疑不十分=2万9531人(約18%)

 犯罪全体では、不起訴の理由として、「嫌疑不十分」より「起訴猶予」が断然多い。
 ところが「強姦致死傷」では、「起訴猶予」と「嫌疑不十分」の割合が完全に逆転している!
 
 それは「強姦」も同様だ。以下に「強姦」のデータも挙げよう。
「強姦」は親告罪。被害者側の告訴がなければ公判請求できない。告訴の取下げによる不起訴も加えておく。
 
【強姦】における不起訴の内訳
[2006年]         
公判請求=953人          
不起訴=603人         
・起訴猶予=81人(約13%)
・嫌疑不十分=260人(約43%)
・告訴等取消=195人(約32%)
 
[2015年]
公判請求=323人
不起訴=639人
・起訴猶予=12人(約2%)
・嫌疑不十分=255人(約40%)
・告訴等取消=253人(約38%)

 示談が成立して告訴が取り下げられ、不起訴ってことがだいぶあるのだ。
 
 そしてさらにこの犯罪に特徴的な事象として、「強姦致死傷」と同様、「強姦」もまた【嫌疑不十分】の不起訴が異様に多い。

なぜこういうことが起こるのか。