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R-ZONE's FUCKIN MADNESS JOURNEY〜海外ドラッグレポート〜

「FUCK OFF!!! ドゥテルテ!」蔓延する覚せい剤〜フィリピン麻薬戦争最前線[後編]

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人々の生活へ浸透している「覚せい剤」


 実に日本からの外来語「シャブ」と呼称されることも多い。1985年ごろから本格的に出回り始め、タクシーや長距離トラックの運転手の間で流行したのを皮切りに、若年労働者層を中心に爆発的に浸透していった。2009年現在、薬物常用者の62パーセントが覚醒剤を使用しているという。

 アイスを摂取するフィリピーノの流儀はもっぱら〝あぶり〟である。アルミホイルの上に置いたブツを熱し、気化させて吸引するのである。注射にて直接体内に取り込む方法の方が無駄なく効率的であるが、内国産の覚醒剤は不純物含有量が多すぎて危険らしい。

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 当地の労働者階級にとってアイスは決して安いものではない。1グラムあたりの末端価格が4,000ペソ(約1万円)もする。それは彼らの月給に相当する。ちなみに日本における末端価格の約三分の一だ。フィリピンのユーザーは500ペソ(約1千円)で入手できる約1回分相当をその都度手に入れるのがデフォだ。

 そこで、「あぶり」と一言でいっても、成分を少しでも無駄にしないようフィリピンなりの独特な技術を用いる。

百円ライターを細工して火力を弱め、磨いたアルミ1枚の上のブツをじっくり熱して、液化したブツをアルミホイル上で滑落させつつ気化させて吸引する。

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