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ヘイトスピーチハンター山口祐二郎のひとりごと

ももいろクローバーZ運営の良識を疑う なぜ在特会の会員を好んでPVに使うのか?

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私が、かつて「行動する若者」シリーズで取り上げた(リンク)青年──ヘイトスピーチ(差別扇動表現)をおこなう人種差別団体『在日特権を許さない市民の会(在特会)』の元会員であり、自らも『東京青少年の会』という団体の会長をつとめていた冨成一秋。俳優を志し、また周囲の説得もあって在特会の活動からは離れていたが、それまでの差別行為を反省する姿勢はあまり見えなかった。しかしそのような状態でも、在特会の活動に戻るよりは良いかと私は計算して怒り過ぎないでいた。しかし、それはヘイトスピーチを受けた被害者はもちろん、冨成一秋の未来のためにもならなかったようである。あまりにも自分本意に生きる冨成一秋に対し、私は心を鬼にして厳しく批判していこうと思う。(文=山口祐二郎)


ももクロのPVに在特会の青年が堂々と出演している


 残念なことに冨成一秋は現在、在特会の活動に戻ってしまった。私の堪忍袋の緒も切れた。やはり何も、ヘイトスピーチを受けた被害者のことをまったく考えていなかったのだ。

 それならば暴露してしまおうい。冨成一秋は、『ももいろクローバーZ(ももクロ)』の曲「青春賦」の映像に出演している。カラオケでも出てくる。


ももいろクローバーZ - 「青春賦」TRAILER(SEISHUNFU/MOMOIRO CLOVER Z)

 このPVの9秒~35秒あたりで、学生服を着た冨成一秋が出演しているのだ。

 ももクロといえば、昨年2月にツイッターで公開された『ラッツ&スター』メンバーとの黒塗りメイク写真が人種差別であると国内問わず世界からバッシングされた。

 また、同年10月に開催された男性限定コンサート「男祭り2015in太宰府」に、女性団体から男性限定なのは差別だと抗議をされ憲法違反の性差別ではないかと騒動になっている。そんな中で、ももクロは今回は在特会の活動に精力的に取り組んできた冨成一秋を自身の曲の映像で出演させるとはどういうことなのか。冨成一秋がどういう人間なのかを知っていたなら、ももクロは差別問題に対し配慮が足りなすぎやしないか。私は冨成一秋本人から、在特会の活動を冨成一秋がしていたことを所属事務所は知っていると聞いている。だとしたら、問題ではないか。

 人種差別が良くないなど当たり前。当然だが、現代では人種差別団体は強烈に社会から批判をされる。ドイツでは、かつてユダヤ人の大虐殺をおこなったアドルフ・ヒトラーが率いた『ナチス』。そのナチスと類似する、またはナチスの思想を継承する『ネオナチ』。アメリカでは、白人至上主義を唱えるクー・クラックス・クラン(略称 KKK)。日本では在特会。こういった人種差別団体は、国内問わず世界から厳しく批判をされるのだ。

 日本では、今年6月からヘイトスピーチを違法とする、ヘイトスピーチ解消法(本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律)が成立施行された。それなのに、ももクロは何をやっているのだ。もちろん、これだけ表に出る映像で使うキャストであれば、どこの人間だかよく分からないなんてことはないはずだ。おそらく、きちんと事務所を通し依頼して冨成一秋に仕事がいっているはずだろう。

 なぜ冨成一秋を起用したのかを、ももクロが所属しているスターダストプロモーションに連絡をして返答期限付きで質問したが無回答だった。誠意の欠片もない事務所である。