警察発表の垂れ流しで大丈夫か
8月23日に俳優の高畑裕太容疑者(22歳)が強姦致傷で逮捕されたとマスコミが盛り上がっている。いろんな話が飛び交っている。
「女優で母親の高畑敦子さん(61歳)が甘やかした」
「ちやほやされて調子にのった」
「もともと女好きで性欲が強かった」
しかし、主に刑事裁判を6700件以上も傍聴してきた立場からは、どうにも違和感を覚える。
ひとつは、肝心要(かなめ)の事実関係および高畑容疑者本人の供述が、警察発表のみってことだ。
本件の真実を俺も知らないが、過去の多くの冤罪は、警察発表のまんまをマスコミが垂れ流して騒ぎ、後戻りできなくなってしまうところから生じたといえる。
そこんとこ、マスコミはもちろん世間も、まったく反省がないのだなと感じる。
もっと言えば、痴漢と同様、強姦なども、けっこう冤罪が潜んでいる。俺は無罪をいくつも傍聴してきた。本件の真実がどうかは別として、警察発表だけでわーっと盛り上がるのはヤバイ。
そしてもう1つは、これってばりばり「酒の事件」なのでは? ということだ。
警察官に対する公務執行妨害の何割かがその種の事件だ。俺はもう、うんざり。ああ、またそれか! と途中で傍聴席を立ってしまう。
それ以外にもいろんな事件がある。たとえば...。