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【緊急提言】海水浴とタトゥー(刺青)〈後篇〉〜刺青を背負うということ〜

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刺青が巻き起こすハレーション

 夏と言えば、海水浴やプール遊びが最高潮に楽しいシーズン。
 ......となると、近年騒がれているのが「墨」の問題。
 このところ若年層でのタトゥーの急激な普及とともに、タトゥーに起因するトラブルも激増。ビーチやプールによっては「タトゥー/刺青(イレズミ)を入れている者の出入りを禁止する」というところも増えている。
 この問題を受けて本稿では、前篇に引き続き「海水浴とタトゥー」について真剣に考えてみた。
(前篇はこちら)

 * * *

 さて、ここからが本題である。

 肝炎を患うと、その者の血液には肝炎ウイルスが含まれることとなる。
 この血液は、触れ方や触れる量によっては、他者へ肝炎を感染させる危険も大いに考えられる。
 こうした点から、墨を入れた者が一般社会で忌避されたり、特定の場所への立ち入りを禁じられたりするようになった側面もあるのではないだろうか。
 そして、そうした場所として考えられるものの筆頭が、公衆浴場や海水浴場である。裸となるため肌と肌とが触れ合う可能性の非常に高い場所だからである。



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(写真はイメージです/出典:http://poptattoos.com/tattoo-ideas)



 一方が肝炎キャリアであったとしても、普通に肌や体液が触れるだけでは、肝炎が感染することはまずないと思ってよい。まして、海水やプールの水や温泉の湯を介して肝炎が感染することは、まずないものと考えてよい。

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安全で快適な逗子海水浴場の確保に関する条例及び施行規則。(出典:逗子市HPより。画像を押すと拡大)

 しかし、双方の肌に傷があるなどして、血液同士が触れ合うようなことがあれば、感染の可能性は一気に高まる。
 つまり、ビーチでもプールでも温泉でも、何らかの拍子で裸の肌と肌が触れ合って、そこに互いに小さなものでも傷があったとしたら、血液を媒介として肝炎の感染する可能性が高いというわけである。

 この可能性は、一方がタトゥー/刺青を入れていると、格段に高まることとなる。
 タトゥー持ちとは、意図的に自らの肌を傷付けた者たちでもある。彫り物をすれば当然肌は傷付き、出血をすることとなる。彫り物の傷口が完全にふさがっていないとしたら、それは非常に危険な状態と言える。

 こうしたことを考えると、墨の入った者がビーチやプール、温泉や銭湯、サウナ、スーパー銭湯の類から締め出しを食らうのは、ある種当然のこととも言えよう。

 ビーチやプールや温泉で、タトゥー/刺青が忌避されるのは、見た目だけの問題ではないのである。