>  > 加茂田重政著『烈侠』、斯界の超大物が語った「我が極道人生」のスゴみ
山一抗争突入の真相、菅原文太ら芸能人とのド派手な交遊、アイドルとも電話一本で……「加茂田軍団4000人」激動の歴史!

加茂田重政著『烈侠』、斯界の超大物が語った「我が極道人生」のスゴみ

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加茂田重政の意外な素顔

 現在加茂田氏は神戸市内に在住している。既に引退したとはいえ、やはり一世を風靡した極道ならではの逸話は多い。本書の取材を行ったライターの花田歳彦氏は語る。
「番町で、今は倉庫代わりとなっている親分のかつての部屋で話を聞いていると、昔の若い衆が開いているドアから顔を出して、『親父帰ってまんのか』とか『最近何してましたんや』など、親分を慕って声をかけてくる方が多かった。そして、出来上がった本を、身内の方が経営されている飲食店へ持って行くと、そこにいた元の若い衆、カタギの方も含め熱心に読んでくれた、そして皆さんから、『本を出してくれてありがとう』と身内の方も含めて番町の方々から最高の褒め言葉をいただいた」
 引退したとはいえ、未だに番町において加茂田氏を慕う者は多いという。

 また、これまで刊行されてきた極道自伝のなかでも異色なのは、加茂田氏と家族の関係が事細かく記されていることだろうか。
 娘の修学旅行への密着、息子が「カウンタックのラジコンが欲しい」と言ったときの父親としての派手すぎるプレゼント、など父としての加茂田氏が持つ強烈すぎるエピソードなどもまた読者を楽しませることだろう。


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加茂田組の盃事。錚々たる人名が並ぶ


 本書のヒットを受け、花田氏は以下のように語る。
「山一抗争が終わり、加茂田重政が引退して30年、それが早かったのか、遅過ぎたのかは分からない。企画自体も山一分裂前から行っていた話。今だから話せる話が数多くあったはず。そして、山下(実)若頭を始め、親分を支えた方々を少しは表に出せた。自分の中ではまだまだ沢山いるので、その方たちも機会があったら表に出したい。最盛期の加茂田組がどれだけ凄かったのか、それを支えた下の人たちはどれだけ凄かったのかを」


 写真も70点以上掲載されるなど、ビジュアル面での要素も充実した本書。
 極道の戦後史をたどる資料としても興味深い書籍である。 ぜひ一度手にとっていただければ幸いだ。


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加茂田重政著『烈侠 山口組史上最大の抗争と激動の半生』サイゾー刊:本体1600円+税

(文・東光寺暁)


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