引退から27年。斯界の超大物極道が自伝を刊行した。
その人物とは加茂田重政氏(86)、書名は『烈侠 山口組史上最大の抗争と激動の半生』(サイゾー)だ。
かつて三代目山口組組長代行補佐をつとめ、その後一和会の副会長兼理事長となり山口組と山一抗争を繰り広げた極道だ。
最近では、youtubeなどで、NHK特集での放映で語った「来たらやります、来たらね」などが繰り返し再生され、そのど迫力ぶりが時代を超えて注目されている極道でもある。
この自伝『烈侠』だが、Amazonでは書籍売り上げランキング・ベスト10入り、現在は増刷待ちとなっている。任侠界に興味を持つ層だけではなく、戦後を駆け抜けた大物アウトローの生き様が広く人びとの興味を惹いている書籍である。

加茂田重政・元一和会副会長兼理事長、元三代目山口組組長代行補佐加茂田組組長
加茂田重政はなぜ一和会入りしたのか? 本人が語る
かつて神戸・番町を地盤として三代目山口組に「加茂田軍団4000人」を呼号した極道が、なぜ山口組を離脱することになったのか。その点でも加茂田氏自身の説明がなされている。
山本広・一和会会長の説得によって加茂田組が一和会に加わることとなったのだが、この動きについても、巷間様々な解釈、説明がなされているこの事柄にも、「あの時は首を縦に振るしかなかった」と、一和会の大立者として、歴史的な証言を行っている。