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【緊急提言】海水浴とタトゥー(刺青)〈前篇〉〜タトゥーへの根本的な誤解〜

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 これはまた、アルコール依存症などで連続飲酒をしている者が、肝炎を患いやすいのと同じこと。
 アルコールは本来、人体にとって「毒」である。飲酒することで身体に取り込めば、肝臓は解毒をするためにフルパワーで働き始める。
 飲んだ分を解毒しきれば、肝臓の仕事はそこで一旦終了。また平常時運転に戻ることができる。

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 しかし、依存症などでアルコールの途切れない状態になると、肝臓は常にオーバーロード状態で働かされることとなり、それが祟ると肝炎になるわけである。決して飲んだアルコール飲料の中に肝炎ウイルスが入っているために、連続飲酒で肝炎になるわけではない。
 それゆえに、酒飲みにとって「休肝日」が大切と、医師を始めあらゆる人々が口を酸っぱく言うのであるが、タトゥーの場合はこの休肝日を取ることは不可能。一旦入れたら、死ぬまで皮下にインクがとどまり続けるからだ。


 ──と、このような肝炎発症のメカニズムを知れば、器具の清潔さはタトゥーによる肝炎発症の一要因に過ぎないことが理解できるだろう。
「使い回しの不潔な針を使わずに、きちんと使い捨てのニードルで入れなければ、肝炎にはならない」
「消毒をしっかりとした衛生的な環境で入れれば、肝炎にはならない」

 そうした説は間違いなのである。

 タトゥー器具を殺菌消毒していたり、使い捨ての針を使っていたりしても、肝炎に罹患するリスクがゼロになるわけではないのだ。
 それは「その場で感染するのか、それとも時間をかけて蝕まれるのか」の違いがあるだけ。肝炎に罹患する高いリスクが発生することに変わりはない。

 肝炎は、適切な治療をしなければ、いずれ肝硬変となり、肝臓癌となる。
 そして肝臓癌を放置すれば、病状は進行し、死に至ることとなる。

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芸能人カップルもこぞって愛の証ゆえに入れていた時期もあったが・・・

(後篇へ続く)


石原行雄 プロフィール
闇フーゾクや麻薬密造現場から、北朝鮮やイラクまで、国内外数々のヤバい現場に潜入取材を敢行。著書に『ヤバい現場に取材に行ってきた!』、『アウトローたちの履歴書』、『客には絶対聞かせられない キャバクラ経営者のぶっちゃけ話』、『世界のエッチなトリヴィア』など。また、来月9月には新刊『少女たちの裏稼業(シノギ)』(仮題)を刊行の予定。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/ishihara-yukio/