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「今井亮一の裁判傍聴バカ一代」R-zone出張版

【裁判所24時】スマホを出してポケモンGOしてたら何百万と恐喝されるのはなぜ?

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 それは「盗撮ハンター」とも呼ばれる恐喝犯である!
 
 盗撮ハンターの裁判を、俺は東京地裁で何件か傍聴してきた。
 ある被告人は、本人自身がスカート内盗撮で罰金前科2犯、懲役前科2犯。懲役前科はいずれも服役。ばりばりの盗撮魔なのだった。
 そんな被告人の供述調書を、若い女性検察官が読み上げた。
 
検察官 「盗撮している男の心理が読める。盗撮している男の動きがわかり、すぐ見つけられる。盗撮しているところをケータイで撮影し......最初は注意して楽しんでいたが、見逃してと現金をもらったことから味をしめ、これまで14~15人から300~400万円くらいを......」
 
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 300~400万円というのは、少なめに言ったのかも。
 被告人は、仲間と"狩り"の出来高を競っており、携帯電話から仲間に送ったメールにはこう書かれてるんだという。
 
メール 「今回は見逃してと(盗撮犯が)言ってたけど狩りました......エスカレーターで鞄の中にカメラを......バカ野郎です......昨日は新宿アルタで......今年中に1億達成......あと4000万円......月300万貯金......夏なら700万くらいイキますよ......今年は本業を犠牲にしても......でかいイベントには"魚"が集まりますので、来月もガンガン攻めますよ......」
 

 その後、盗撮ハンターの恐喝事件は次々と東京地裁の法廷へ出てきた。
 ある被告人は、本業はキャバクラ嬢のスカウト。ミニスカートの派手な女性を物色していると、その後ろに盗撮犯らしき男がすぐ見つかるのだと言っていた。

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 盗撮ハンターは楽に儲かると知人から聞いて自分もやった、という被告人もいた。
 
 盗撮ハンターは濡れ手にアワ、やり放題、のように傍聴席には聞こえる。
 しかし、特に大きな社会問題とはなっていない。なぜか。
 裁判の法廷へ出てくるのは、大金を払えとふっかけたり、1人から何度も巻き上げようとしたり、そんな事件が多い。
 1回こっきり、10~20万円程度を巻き上げてリリースしていれば、盗撮犯は警察へ届けず、盗撮ハンターは安泰、そういうことではないかと思える。
 
 いつも手にしているスマホを使って、あるいは超小型の盗撮カメラを買って、盗撮をやっている人、やろうかなと思っている人、ヤバイですぞ!


(取材/文=今井亮一)※掲載した写真は全てイメージです。

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ポケモンGOに一生懸命な諸君。どこに落とし穴があるかわからないよ。





今井亮一 プロフィール
いまいりょういち●交通ジャーナリスト/マンガ原作者/作家。著書は『交通違反ウォーズ!』(小学館)、『なんでこれが交通違反なの!? 警察は教えない126の基礎知識』(草思社)、『裁判中毒 傍聴歴25年の驚愕秘録』(角川書店)など多数。
ブログ「今井亮一の交通違反バカ一代」http://ko-tu-ihan.cocolog-nifty.com/
メールマガジン「裁判傍聴バカ一代」http://www.mag2.com/m/0001035825.html