>  > 【緊急寄稿】障がい者施設で働く介護従事者が語る、"相模原やまゆり園殺傷事件"からみえる日本の闇

【緊急寄稿】障がい者施設で働く介護従事者が語る、"相模原やまゆり園殺傷事件"からみえる日本の闇

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戦後最悪の殺傷事件は、果たして現代社会への警鐘となりうるのか

 今回の加害者は、施設で働き始めて半年ぐらい経ってから言動がおかしくなり、暴力を振るうようになったという。働いているうちに、恐らくこういった現状を目の当たりにし、ただでさえ精神的にも身体的にも過酷な環境下で働いていて追い詰められていく人が後を絶たない業界の中で、今回のような極端な思想と凶行に走ったのかもしれない。


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植松聖容疑者が襲撃後に残したとみられるメッセージ

 だからといって彼の言う「安楽死」つまり人の命を奪って良いのかといえば、絶対にそうではないため、決して擁護できるものではない。

 今の日本の障がい者、高齢者、子どもへの社会福祉施策は、まさに限界ギリギリの状態だ。2025年、団塊の世代が後期高齢者になる問題を迎える前に、既に崩壊しているといっても良い。

 そろそろ日本人も、自らが税金を払う時には低負担を求めながらも、サービスを受ける側に回ったら高待遇を求めるような道徳的観点の矛盾に気づき、抜本的な解決策を講じていかなければ、本当に明日への未来など何もなくなる時が間近に迫っているといえる。


 最後に、亡くなられた方へのご冥福を心より祈ります。


(取材・文=生類憐れみの令)


生類憐れみの令/医療関係で働くエキスパート。10代の性病感染症から、介護問題、そして製薬会社の裏側、厚生労働省の闇まで、幅広く問題提起し日本の病院問題に切り込む。