>  > 山口祐二郎が都知事選候補者、桜井誠を提訴「今こそヘイトスピーチ解消法が試されている」
ヘイトスピーチハンター山口祐二郎のひとりごと

山口祐二郎が都知事選候補者、桜井誠を提訴「今こそヘイトスピーチ解消法が試されている」

この記事のキーワード:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新風代表、鈴木信行は落選、供託金没収、代表辞任


yamaguchiyujiro_20160722_04.jpg


 都知事選に立候補をした桜井誠は一体どのぐらいの票を取るのか。不安になっている方々も多いようだが、私が予想するにそんなに大したことにはならないと思う。考えるに、同じく人種差別団体『維新政党新風』代表の鈴木信行の得票数が目安となるだろう。鈴木信行は2013年の参議院議員選挙において77000票ぐらいを獲得し落選。供託金没収。

 しかしながら、今年2016年の参院選では42000票程度であった。落選、供託金没収。選挙後に鈴木信行は代表を辞任した。このように、差別主義者は確実に下火になっているのだ。

 よく分からないで面白半分で票を入れてしまう人間もいるだろうが、桜井誠がどんなに票を取っても精々10万票ぐらいなのではないだろうか。都民の人口、1300万人以上。恐るるに足らずだ。


法は進化していく、人が進化させていく


 桜井誠がどれくらい票を取るのかはおいておいて、私が強く思うのはヘイトスピーチ解消法ができたのに、選挙中におけるヘイトスピーチが放置状態であるのが問題だということだ。

 まったく、この国はヘイトスピーチ解消法も、在野の民が声を上げてできたというのにどうしようもない。だが、ヘイトスピーチを取り締まる法律ができた以上は、効果を出さないと確実にこの法律の存在が問われてくる。議員も、世論も、私もそこを追求するだろう。つまり、選挙中のヘイトスピーチが放置状態という現状を変える動きが生まれてくるというわけだ。そうでなければ、ヘイトスピーチ解消法なのに、ヘイトスピーチを解消できない法律という烙印を押さざるを得ない。まだ、できたばかりのホヤホヤな法律なので、私たちが良い法律にしていかなければならないはずだ。


オリンピック期間中に差別デモが起きる可能性


 日本はヘイトスピーチの問題で、かねてから世界に恥を晒してきた。どうしてかというと、日本は人種差別撤廃条約に加入していたのにも関わらず、ヘイトスピーチをするデモや演説が盛んにおこなわれていたからだ。警察も、差別主義者を守っているかの如くであった。この世の地獄の様相を呈していたと思い出すだけで気分が悪くなる。

 そういった状況があり、国連が日本にヘイトスピーチを取り締まるよう勧告したのだ。また、2020年には東京オリンピック・パラリンピックもある。世界各国の選手、観光客が来るのだ。その際に、ヘイトスピーチをする連中がいたら東京オリンピック・パラリンピックの成功にも響いてきてしまう。

 そのような流れもあり、日本でヘイトスピーチ解消法はできたのだ。ヨーロッパでは大半の国が差別禁止法を持っている。ヘイトスピーチをされて傷つくマイノリティが出ないよう、ビシッと規制すべきだ。罰則規定を設けることも検討されていくだろう。早急な対応が必要とされるはずだ。


「差別を止める」という当たり前のことを


yamaguchiyujiro_20160722_02.jpg


 本当はヘイトスピーチ解消法などない方が良いのだ。しかし、悲しいけれども現実問題として、差別を止めるという当たり前のことができていないからヘイトスピーチ解消法は求められ制定された。差別に反対するなんて、殺人や強姦が良くないのと一緒で分かりきったことである。

 ヘイトスピーチ解消法の原点とは、私たち1人1人の差別を許さない心である。当たり前のことをしていこうではないか。


(文=山口祐二郎)



山口祐二郎
1985年、群馬県生まれ。歌舞伎町ホストなどを経て、新右翼「統一戦線義勇軍」幹部に。2007年に防衛省襲撃事件、2012年に東電会長宅前断食断水ハンストを起こし脱退。現在は、「全日本憂国者連合会議」議長、「憂国我道会」会長。作家・活動家として活躍。 著書に『ハイリスク・ノーリターン』(第三書館)、『奴らを通すな!』(ころから)がある。

山口祐二郎公式ツイッター  https://twitter.com/yamaguchiyujiro