>  > 現代のワンダーランドはサンシャイン60の裏手にあった! 東池袋の共同運営実験スペース『りべるたん』
ヘイトスピーチハンター改め包丁おじさんのマブダチ山口祐二郎のひとりごと

現代のワンダーランドはサンシャイン60の裏手にあった! 東池袋の共同運営実験スペース『りべるたん』

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隣の部屋から包丁おじさんがやってきた


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りべるたんに出現した"包丁おじさん"

 まず、神楽坂りべるたん立ち上げの中心人物であった運営の1人が、詳しい理由は分からないが抜けたらしい。聞いた限り、他のシェアルームをする組織に引き抜きをされたとか、上昇志向が強かった人らしく合わなくなったとか、仕事を失って運営どころじゃないとか、体調を崩し関われなくなったのだとかいろいろ耳にしている。これが大打撃だったようで、りべるたんは激しい経済難に陥る。

 さらにここに追い打ちがくる。とんでもない隣人が出現をするのだ。壁がベニヤ板のように薄かったのもあり、隣人と騒音問題で揉めるようになってしまったのだ。若者たちが集まり飲んで騒いでいるとビックリ。「うるせー!」と、隣人の中年だと思われるチンピラ風おじさんが包丁を持って部屋に乗り込んで殺そうとしてくるのだ。

 ガチで部屋の中に侵入をしてきて包丁を振り回してくるのである。

 いつの間にか、このヤバイおじさんのニックネームは、包丁おじさんになっていた。

 私もこの頃に、仲の良い後輩からりべるたんのことを聞き、誘われて関わるようになる。その時期、私は所属をしていた右翼団体から離れ、暇だし寂しかった。誘われて行ったら、おもしろい人間がたくさんいて楽しくなった。安酒を皆で飲み、語り合った。そうして、りべるたん運営者になったのだ。

 連日のように包丁おじさんはりべるたんに乱入してくる。気合の入った運営者たちは遺影まで撮り、一歩も引かずに闘った。そうして抗争状態となり、ある問題が起こっていくのだ。


多文化共生は民主主義の要諦、包丁おじさんとの共存を試みるが


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騒音問題を激しく訴える"包丁おじさん"

 ある問題とは何か。それは毎日のように皆殺しせんとしてくる包丁おじさんのせいで、気付けばりべるたんに一部の運営者以外、人が来なくなってしまっていたのだ。私は連日、包丁おじさんと口論したり包丁を振り回されて取っ組み合いしているうちに、なぜかいつの間にか仲良くなってしまっていた。包丁おじさんと和解をし共存ができるようになっていた。

 私はその頃とても暇なのもあり、毎日のようにりべるたんにいた。快適に暮らしていた。包丁おじさんの友人、短パンおじさんとも仲良くなった。しかしながら、私は良いがほとんど誰も寄り付かないシェアルームということが運営者の間で問題になった。私は反対したが説得され、りべるたんの場所を引っ越しすることになったのだ。

 確かによく考えると、そんなりべるたんのままでは、掲げた3つの目標、自主生存、異文化交流、文化発信をできない状態であった。


新生・東池袋りべるたんスタート


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りべるたん公式サイトより

 その後、私は全然探さなかったのだが、運営者のみんなは新しい物件を頑張って探していた。そうして見つかったのが、東池袋りべるたんだ。今までの8畳1間とは違い、2階建ての1軒家だ。しかも、神楽坂りべるたんのようなボロボロ物件ではなく、建物がメチャクチャ綺麗なのだ。部屋はいくつもあり広い。テレビ、キッチン、トイレ、お風呂もあり一気に規模が拡大をした。さらには、隣には畑も作り野菜を栽培したりまでするようになった。

 住む人間は増え、たくさんの人々が集まるようになり、東池袋りべるたんは、私が愛した神楽坂りべるたんを簡単に乗り越え、素晴らしい空間になっていったのだ。