この空前のCHブームに乗り遅れるな!

盗撮撮影=山口祐二郎
皆さんの周りで生活に余裕のある人間はどれほどいるだろうか? 私の見る限り、ほとんどの者は金がなく、何とかやりくりをしながらギリギリの生活をしているように見える。
企業も同様である。必然的にビジネスホテルを利用する人間は激減。出張や旅行の機会は少なくなるし、終電を逃した際などはマンガ喫茶等の低価格な寝泊まりできる場所に客は流れている。反面、ビジネスホテルでは客が減少、経営を成り立たせるために外国人観光客を呼び寄せたり、低価格志向が進んでいる。
そんな中で現在、低迷するビジネスホテル業界を嘲笑うかのようにカプセルホテル(以下CH)が流行っているのだ。今回は、ブームとなっているCH事情をお伝えしよう。
CHは宇宙であり、母胎であり、棺桶である

wikipedeia「カプセルホテル」より引用(リンク)
ご存知の方もいるだろうが、簡単にCHとは何かをまず説明したい。
CHとは、ビジネスホテルやラブホテル同様、繁華街にあることがほとんどだ。大部屋にその名の通りカプセル状の上下二段の小さな部屋が無数にあり、布団が敷いてあって寝るスペースになっている。1人1カプセルルームだ。カプセルルームの入り口はブラインドのようなもので仕切れるのだが、物音は結構聞こえるし、ビジネスホテルとはかなり違う。
でも、このカプセルルームの空間が病みつきになるのだ。まるで気分は宇宙船。もしくは、大きな巣の中にいる虫。さらには一部の人にしか興味がないかもしれないが、死体になって霊安室にいるような感覚を味わえるのだ。
浮世の憂さはロッカーに押し込み、館内着でノビノビ

撮影(人のいないのを見計らって)=山口祐二郎
CHは基本的にカプセル以外の部屋はない。カプセルルーム内には鍵もなければ、クローゼットもない。施設内にあるロッカーに荷物や衣服を入れる。大きい荷物や貴重品はフロントで預かってくれる。そして、館内着に着替えてカプセルホテルライフを満喫するのだ。
館内着は各々のCHによって異なるのだが、ホテルの浴衣のような、とてもリラックスできるデザインになっている。窮屈な衣服から解放をされノビノビでき、くつろげること間違いなしだ。
決して、素敵な館内着だからといって盗んで帰らないようにしよう。