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岡山市で銃声が鳴って一週間が過ぎました。
当初、犯人が自首する可能性は、状況から考えてもまず皆無だろうと予測されていたこの事件ですが、大方の予測を外して、弘道会系組員が出頭し逮捕される事になりましたね。
「弘道会が動いた」「ついに本格的な抗争がはじまるのか!?」と悲鳴が上がりましたが、今のところ神戸山口組が動いたという噂は耳にしていません。
もちろん一般人には知り得ないところで、地下に潜って報復の準備をしている可能性も十分あるでしょうが、ある関係者はそれを否定するように、こう話してくれました。
「再合併の話は、まだ立ち消えになっていないのではないか。むしろ今回の事件で、再合併の機運がたかまるかもしれない」
これまで、どちらかというと神戸山口組の動きのほうがマスコミに大きく取り上げられ、どうしても六代目山口組サイドが後手に回っている印象となっていましたが、今回でその印象に変化が生まれ始めている、と聞きます。
関係者いわく「そうした最中だからこそ、合併案が再浮上している」と言うのです。「じゃなければ、とっくに報復事件が起こっている」と。
本当かな、というのが僕の率直な感想なのですが、抗争が終息するのであれば、それはそれで歓迎です。
(文=工藤明男)
【工藤 明男 (くどう あきお) プロフィール】
東京都生まれ。作家。杉並区出身の関東連合元リーダー。IT・芸能の分野で活躍。経済界のみならず政界にも幅広い人脈をもっており、現在は複数の企業の筆頭株主として、主に投資と企業コンサルタントの仕事を行なっている。警察当局から関東連合の資金源と目されてきた。表舞台に顔を出したことはない。