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R-ZONE独占インタビュー【後編】Part.3

【緊迫インタビュー後編#3】格闘王・前田日明、見据える!「格闘技のバラエティなんかやってる場合じゃない!」

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──そういう部分は関係なく、マッチメイクも大丈夫で、ちゃんと話し合いの場に立てば、ビジネスとしては成立するということですね。

前田 (うなずいて)ある程度はね。でもね、未来が70kg級で、海が65kg級。2人とも「パンチ力がある」って言われてるけども、2人はそんなに変わんないんですよ。60~65kg級で海のあのパンチ力はなかなか抜けてる。でもね、未来があの階級で海と同じレベルのカウンター技術やスピードを持ってても、全然大したことないですよ。その証拠に、あの外人(ダロン・クルックシャンク)見てみなよ。勝てるわけないじゃん。秒殺、テンカウントですよ。しかも、得意の打撃で。それに、あの外人は足もあるから組ませてもらえない。こないだ日本人選手とやってるのを観たけど、相手と比べて動きが二次元くらい違ったよ。でもまだ若いんだから、未来には改善の余地はいくらでもあるんですよ。それを聞く耳を持ってやる気があるかどうか。自己流でやって来てあそこまで行くのは大したもんだけど、自己流のままだとあそこが限界。

──前回のRyo戦では「スタミナが切れるのがいつもより早かった」という声もありましたが......

前田 本人曰く「数日前にぎっくり腰をやって膝が悪かった」って言うんだけど、プロになったら、特に上位の試合になると、怪我してようが何しようが簡単に休めないんですよ。そんなの当たり前の話でね。プロとして有名になった選手たちに聞いてもらえればわかるけど「引退するまでに怪我もない完璧なコンディションで臨めた試合は?」って聞いたら、みんな数えるほどですよ。

──前田さんはもちろんですが、桜庭選手を始めとして万全な姿が記憶にないくらいです。

前田 それが当たり前なんですよ。だから「腰が......」ていうのは言い訳にならないんだよ。勝ったら「勝った」、負けたら「負けた」って言われるだけの話で。

──それを考えると、体がオートマチックに動けるようなトレーニングが改めて重要になってきますね。






厳しい言葉の数々が飛び出した今回の前田日明インタビューであったが、特に印象深いのは"プロモーター"としての一面である。選手の将来は、たった一戦のマッチメイクによって大きく左右されてしまう。そこを重視しているプロモーターかどうかにより、イベントの性格は決定づけられる。選手生活を経てプロデュース側に回った前田氏特有の思考が露わになったのが、「THE OUTSIDER」だ。

実はこのインタビュー直後、「KAMINOGE」井上崇宏編集長を迎えてのニコ生「リングスチャンネル」が放送されている。その際、井上編集長から「THE OUTSIDER 第40戦を下ネタで喩えると?」と無茶振りを受けた前田氏は、以下のように回答した。
「潮伝説。『すべての動物は海から来た』って言われてるけど、ホンマかいな!? って。でもある日、女の子が潮吹いてるのを見て『やっぱり、そうだ』みたいな。だから、THE OUTSIDERのリングで新たな発見をする。総合格闘技のリングで新発見をする"潮伝説"。潮を吹きたければ、THE OUTSIDERを観に来てください」
この振り幅が、格闘王が格闘王たるゆえんではなかろうか。

(取材/文=寺西ジャジューカ)




寺西ジャジューカ。1978年生まれ。テレビ業界とライター業界を行き来する毎日。ブライアン・ジョーンズとビートたけしと前田日明と大江慎也を敬愛している。