>  > インスタグラムでネット「殺人投票」!
捕まえた相手の殺害、賛否を問う投稿に世界中から「殺せ」の声が……戦雲の中東イラク

インスタグラムでネット「殺人投票」!

この記事のキーワード:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

殺人映像の氾濫

 そして、この中東の戦争では死体映像や処刑映像がさんざん流されていることもまた、残虐な話だが知られているところだ。かつてはこれら殺人映像は、マル秘の映像としてごく一部で流通しているようなものだったが、今やその気になれば自分のスマホやPCでいくらでも見ることができるようになっている。イスラム国の作り込んだ処刑映像のみならず、人類は残虐映像の氾濫に直面しているわけだ。


インスタグラムで「視聴者参加型」処刑ショー

 そして、残虐映像のありようが、また一段階パワーアップしてしまうできごとがあったのだ。
 最近、イラク兵が、戦闘で敵対するイスラム国兵士を捕虜にしたのだが、その処遇をイラク兵が、インスタグラムにて「殺人投票」としてアップしたのだ。

なんと、「一定時間のうちに、この捕虜を殺害するかどうか賛否を投票してほしい」という形で、である。

 この投票に対して、ネットはどうだったか。

世界中からの「KILL(殺す)」「KILL」「KILL」という、死刑を要求する圧倒的な書き込みでコメントが埋まってしまったのである。
 いくらイスラム国が憎いとはいえ、あまりにも無邪気かつ残酷なネットの声であった。
 そして、投票の結果として捕虜は殺されてしまったのだ。


スクリーンショット 2016-04-25 19.56.21.jpg

捕虜は殺されてしまった


 インスタグラムで殺人投票。これまでイスラム国はハリウッド映画のように作り込んだ「処刑映像」を流し、世間の度肝を抜いてきたが、もはや映画の域を超え、視聴者参加型のテレビ番組のように人を殺す時代が来てしまったのである。
 よく、子供向け番組などでクイズやアンケートをテレビに向かって発信するコーナーがあるが、まさに子供のような無邪気さで人を殺してしまうことができてしまうのだ。

 視聴者参加型殺人ショー。
 我々は、まさにネットでお手軽に人を殺す時代に入ってしまったのだ。




(取材/文=東光寺暁 生物から政治までディープゾーンを追うライター)