4回にわたってお届けしている新宿、歌舞伎町のNo.1キャバ嬢・桜井野の花さんの連続インタビューの第2回目。今回は、歌舞伎町ののキャバ嬢を裏側を大暴露します!
飲まない、しゃべらないキャバ嬢が増えてきた!?

Photo by 中筋純
──最近のキャバ嬢って、どんな子たちなんですか?
桜井 ちょっと時代的なことを言うと、舐め腐った子が多いなっていう印象を受けます。6年くらい前に、私がキャバクラ始めた頃はそんなことはなかった。
たとえば、売れてるキャストの女の子がいて、指名のお客様がいらっしゃってるときに新人の自分がヘルプにつくとしますよね。そしたら、一生懸命しゃべって盛り上げようとか、お酒飲んで単価をあげようとか考えるじゃないですか。そういうところが、いまの子にはまったくないですね。
シャンパンみたいな"抜きモノ"を『よかったら一緒に飲んでください』とか、お客様のほうから気を使って言っていただけることが多いんですけど、『私、お酒飲めないんで』とか、『お酒、苦手なんで』とか平気で言っちゃう子が多いんです。
あと、最近の女の子はとにかくしゃべらないですね。しゃべって、お酒ガブガブ飲んでっていう子は、いまはあんまりいなくなった。
今、ホストも"ネオホスト"っていって飲まないホストが流行ってるじゃないですか。キャバクラでも最近は"お酒飲めなくても働けます"って感じで求人出している店が多いから、しょうがないんでしょうけど。
ちょっと例を出すなら、Aちゃん(読モとしても人気の某店No,1嬢)も、あんまり飲まないみたいですね。彼女とは共通のお客さんがいて、ウチに来たら、抜きモノだけでも15万円くらいは入れてくださる方なんですね。Aちゃんのとこでもアルマンド(高級シャンパン お店での価格は30万円~)とか平気で入れてるらしいんですけど、彼女は本当に一口も飲まないみたい。
でも、Aちゃんはそれでいいんですよ。キャバクラだし、一番は容姿だと思うんです。そこにいるだけでいいって子いるじゃないですか。AKBで言うとぱるる(島崎遥香 ファンに対する塩対応で有名)みたいな女の子。あの子って別におもしろいこと言ったりするわけじゃないけど、需要はあるじゃないですか。そういう子だったら、私はなにも言わない。
でも、容姿が整っていないくせにしゃべらない。しゃべらないくせに飲まないって子には、『お前はいったいなんなんだ』って思っちゃいます (笑)。別に無理に飲めって強要してるわけじゃないんですけど。
最近は、そういう子がすごくすごく多い。この5年で、ガラリと変わりましたね。うちの店、若い子が本当に多くて、自分より年上が本当に数えるくらいしかいないんです。私自身、ゆとり世代なんですけど、ゆとってる子ばっかり(笑)。すごいですよ、本当に。」
──若い子に教育したりすることはあるんですか?

Photo by 中筋純
桜井 "キャバクラ嬢のバクダン行為"っていうのがあるんですよ。ヘルプの子が、本指名の子の目を盗んで自分に指名を変えさせたりすることで、水商売では絶対にNGなんですよ。
指名の女の子が決っているお客様と勝手に連絡を取っちゃいけないし、セックスなんてもってのほか(笑)。それって極端な話、私の財布の中に手を突っ込んでるのと同じなんです。
だから、絶対のご法度なんですけど、いまの女の子にはそれがわかってない。ダメって言ってるのに、平気で人のお客様と寝ちゃう子が多い。
昔から、水商売の方とそういう関係になるのって、お金だったと思うんですけど、今の子って、もっと安くなりましたよね、きっと。昔よりお金はかかんないと思う。バカばっかだし。
ホストって、店に呼ぶまでが仕事っていう感じあるけど、キャバクラは女の子が営業電話して店まで呼んで、接客して、自分で飲んで......ってそこまでしないと売り上げが出ない世界なんです。だから、キャバ嬢はホストよりも個人事業主感が強いですね。本当、箱だけ借りてる、みたいな。
その一方で、たとえば月に10万円しか売り上げのない女の子が、一ヶ月フルで店に出ちゃうと30万円とかお給料をいただけちゃったりするんですね。その差額の20万円は、結局、私の売り上げから出てるわけじゃないですか。なかなか複雑な心境ですよ(笑)。
撮影協力/BAR ROYCE(ロイズ) 東京都新宿区歌舞伎町2-23-11第二和幸ビル2F 取材日時/2015年12月15日
(明日更新分に続く!)
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