>  >  > 元関東連合幹部・工藤明男の時事評論「組のために身体をかけて、とは言うけれど」
工藤明男コラム

元関東連合幹部・工藤明男の時事評論「組のために身体をかけて、とは言うけれど」

この記事のキーワード:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
kudouakiocolumn_20160415_01.jpg

写真はイメージです

 去年の10月17日、六代目山口組弘道会系の組長ら数人が、神戸山口組系の組事務所のインターホンを破壊して逮捕された事件を覚えていますか? 結果的に、弘道会直参組長を含む7名が逮捕され、6ヶ所に家宅捜索が入るという大事件になってしまったわけですが、あの"インターホンへの襲撃"が、今週、また発生してしまったようです。

 報道などによれば、12日午後11時25分ごろ、神戸山口組山健組傘下の小林会(大阪市浪速区)事務所玄関にあるインターホンが壊されているのを、通報を受けた大阪府警浪速署員が発見されたそうです。

 素朴な疑問なのですが、これってヤクザの人たちが言う「組ごと」になるのでしょうか。

 個人的な動機から事件を起こす「自分ごと」とは違い、組織のために犯罪を犯し、一身に刑を背負って刑務所に行ったらそれは「組ごと」だから、弁護士費用やら残された家族の世話やらは組織は面倒見る──というときの、あの「組ごと」です。

 やっぱり殴る蹴るの暴行を加えたり、敵対組織にカチコミをかけたり、派手にピストルをぶっ放してガラスを割ったり、車で特攻したりするのは、「組ごと」として認められやすそうですが、なにせ相手はインターホンですからね。これを「組ごと」として処理するのは、なかなか難しいんじゃないでしょうか。

 そういえば、名古屋の事件のときも、関係者に謹慎が命じられたとか、なんらかの注意処分があったと聞きましたし、ちゃんとしたヤクザの人から見たら、こういうことは「組ごと」というよりも、どちらかというと「ヘタうち」に近い行為なのかもしれませんね。

 翌13日の早朝には、北海道旭川市で、神戸山口組の池田組傘下の二代目孝昇会の会長の自宅へ一升瓶が投げ込まれ、網戸が破れるという事件?も発生したそうじゃないですか。

 一升瓶の投げ込みが「組ごと」に該当するかという問題は──もはや僕の手には負えない難解な議題なのでやめておきます(笑)。

 口さがない僕の友人は「逮捕された時に、ちょっとでも刑が軽くなるように銃じゃなくて瓶にしたんじゃない?」などと陰口を叩いていましたが、一般人の僕らからすれば、拳銃使われるよりはいくらかマシだとは思いました。


(文=工藤明男)


【工藤 明男 (くどう あきお) プロフィール】
東京都生まれ。作家。杉並区出身の関東連合元リーダー。IT・芸能の分野で活躍。経済界のみならず政界にも幅広い人脈をもっており、現在は複数の企業の筆頭株主として、主に投資と企業コンサルタントの仕事を行なっている。警察当局から関東連合の資金源と目されてきた。表舞台に顔を出したことはない。