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難波ウルフの「裏街道実況中継」

神戸山口組が厳戒態勢をしく大阪の街を実話誌記者が歩く

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イカツい男がつるんで歩けば即職質


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春の大阪城

 警察庁により六代目山口組と神戸山口組が「抗争状態に入った」と認定された今年の3月、全国各所で組員同士の小競り合いが頻発し、逮捕者や負傷者があとをたたない。

 組員同士の殴る蹴るの暴力事件や事務所特攻(車で相手事務所に突っ込むこと)が多く報道されており、それらは総じて「小競り合い」と表現されている。ヒットマンが活躍するような殺人事件ではないから、「小競り合い」と表現されているわけだが、それにより、抗争というものが町場のケンカレベルと似たり寄ったりの印象を世間に与えている感もある。

 だが、抗争と町場のケンカはまったく別物。町場のケンカというものは、例えば、酒に酔ってケンカになったとか、そういった勝敗度外視のケンカであるが、抗争は、どんな手を使ってでも勝たなければならない。負けてもいい抗争などはないのだ。そして六代目山口組と神戸山口組の関係状態については、その激しさから、警察は「もうすでに抗争状態にある」とした。警察の認識している、六代目山口組と神戸山口組の「抗争状態」と、マスコミ表現の「小競り合い」のあいだには、どうもズレがあるように思えてならない。いまひとつわかりづらい現在の抗争状態について、ここで解説する。


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夜の道頓堀

 激戦区である大阪府内。大阪府内は、神戸市内同様に神戸山口組の牙城と化しているが、つい先日まで六代目山口組系列の組員も多く出入りしており、実際、現在でも六代目山口組系列の組事務所が軒を並べている。

 キタやミナミといった繁華街では、神戸山口組側のシキテン(見張り役の意)が路上のいたるところにちらばっており、厳重な警戒監視がおこなわれている。また、交番では、複数で歩く男性たち(学生風やあきらかなサラリーマン風はのぞく)は要チェックの対象となっている。道頓堀や心斎橋といった大阪屈指の繁華街は神戸山口組系列の組員たちの厳戒態勢により、六代目山口組系列の組員が道を歩くのも飲みにいくのもむずかしい状況となっている。町場のケンカでここまで緊張感が高まることはまずない。


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写真はイメージです

 とはいえミナミ界隈の住人たちは、生まれた時からヤクザがいることにもう馴れ過ぎており、いつもと変わらない様子で繁華街を楽しんでいるところがたくましい。ミナミで働くAちゃんは六代目山口組系列の組員を多く顧客に持つベテランホステスだが、そんなAちゃんに現況を尋ねてみると「指名が減ったけど平気や。ミナミはおもろい町やねん♪」といつも通り明るく答えてくれた。


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写真はイメージです

 ミナミ界隈を中心に走る個人タクシーの運転手は、いつもよりもクラクションを鳴らさないように気をつけているという。また、最近は路上駐車しているそれっぽい車が増えたともいう。さらに、後続車に関係なく、突然、道の真ん中で止まるそれっぽい車も増えたという。状況からして、誰かを運んでいたり、誰かを迎えにきたりしている場合が多く、その状態は数秒でおさまるため、毎回いちいちクラクションを鳴らしていたら手が疲れてしょうがないというわけで、タクシーの運転手たちもある意味、抗争モードに入ってるようである。