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身近に潜む ヤバイ死神動物

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セアカゴケグモ~Red-back spider

 テレビでも何度か報道されているのでこの名前に聞き覚えがある人もいるだろう。もともとはオーストラリアに生息していた蜘蛛。メスは腹部が丸っと大きく背側に赤い模様がある蜘蛛で、体長は約10mm、脚を広げると約30mm程度で、輸入品にまぎれて日本にやってきた外来種だ。

 しかし外来種とあなどってはいけない。日本に徐々に定着してきており、2015年現在では41都道府県で存在が確認されている。現在確認されている住処は側溝や茂みなど、公園の周辺で発見される事が多い。その為子供が被害に合う可能性が高く、注意が必要だ。

 毒の名前は「α-ラトロトキシン」、大阪府立公衆衛生研究所ウイルス課の発表では

神経系全般にわたって働き、神経末端よりアセチルコリン、カテコールアミンなどの神経伝達物質の放出を促し、再流入を阻止することにより神経末端の神経伝達物質を枯渇させる。したがって、人がセアカゴケグモに咬まれると、運動神経系、自律神経系が障害され、種々の症状が現れるとされている。

 実際の症状は、噛まれた直後は軽い痛みだが徐々に激しい痛みへと変わり、重症になると、 嘔吐、発熱、高血圧、手足の麻痺や呼吸困難に陥り、最悪死亡することもあるという。

 日本では現在までに死亡例は報告されていないが、オーストラリアでは14例報告があり、噛まれた場合は症状が軽くても医療機関にかかった方がいい。現在は血清もあるので適切に処置すれば安全だ。

 ちなみはオスには名前の由来である赤い模様がなく見分けにくいのだが安心してほしい、毒はメスにしかないとされている。


(取材/文=三吉タンゴ オタクなフリーライター。)