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工藤明男コラム

元関東連合幹部・工藤明男の時事評論「山口組の当番組員が襲われた事件の真相」

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六代目山口組総本部 ©google 2016

 六代目山口組には、ガレージ当番という制度があるそうです。神戸にある総本部の、あの大きなシャッターを開けたり閉めたりして、執行部や直系組長の車を迎い入れたり、送り出したりする人たちのことです。ニュース番組なんかでも、よく流されたりしてますから、皆さんもご存知ですよね。

 なんでも、分裂前のガレージ当番は10数名で行われていたのが、現在では7人体制に縮小された、というのを僕も聞いた事があります。やっぱり経費削減のためなのでしょうか。

 それからガレージ当番はシャッターの開け閉めだけじゃなく、夜の9時から朝の5時まで、総本部の周辺に不審者がいないかどうか、3人一組で車に乗って巡回をしなくちゃいけないそうなので、想像以上に大変そうな仕事です。

 それはともかく、この3月の上旬に、そのガレージ当番が襲われたという噂を聞きました。

 正確に言うと、ある組織の方がガレージ当番を終えて、本部のある中国地方に向かって帰る途中に、何者かによる襲撃を受けたらしいんです。

 ただ、それには伏線があって、

1)その組織の執行部にいた組が、最近になって神戸山口組に移籍した
2)その移籍した組のトップが乗っていた車が、何者かによって潰された

 という流れがあり、それがその襲撃につながったのではないか、というんですね。

 まさか、ガレージ当番の帰り道に襲われるなんて誰も予想していなかったでしょうが、よく考えて見ればつい最近まで同じ組織にいたのですから、互いの手の内なんて把握していますよね。

 最近、いろんな組でも内部分裂が起きて、六代目山口組に残るグループと神戸山口組に走るグループに別れるケースが増えてきているみたいですから、これからはこういう事件がもっと増えていくのかもしれません。

 この話を教えてくれた知り合いの人なんて、「ただでさえガレージ当番なんてみんな行きたがらないのに、これでますます人数を確保するのが難しくなった」と頭を抱えていました。

 六代目山口組が時々起こしている発砲事件が、神戸山口組を刺激してしまったかもしれませんね。

 あれ!? でも、六代目山口組って、ガラス割りは処分の対象じゃなかったでしたっけ?

 まあ、僕が口出す話じゃないですけど、その流れ弾が一般市民に当たるようなことだけはしないでいただきたいですね。


(文=工藤明男)


【工藤 明男 (くどう あきお) プロフィール】
東京都生まれ。作家。杉並区出身の関東連合元リーダー。IT・芸能の分野で活躍。経済界のみならず政界にも幅広い人脈をもっており、現在は複数の企業の筆頭株主として、主に投資と企業コンサルタントの仕事を行なっている。警察当局から関東連合の資金源と目されてきた。表舞台に顔を出したことはない。