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工藤明男コラム

元関東連合幹部・工藤明男の時事評論「暴力団事務所の隣人は?」

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写真はイメージです


 長野県在住の知人から、また新しい話を聞きました。

 誰が書いたのかもわからないようなネット掲示板の書き込みを理由に叱責されたことで嫌気がさして、若頭が寄り合いをボイコットするようになり、その後、組長まで失踪してしまった組が長野にある、ということは前回のコラムでも書きました。

 インターネットでは、その組は「解散してしまった」みたいに書かれていますが、実際はちょっと違うらしく、トップとナンバー2は不在でありながらも組織自体は弘道会の有力団体の「預り」となって存続しているようなのです。

 現に、今でも何団体かの弘道会系組員が事務所に泊まりこんで勢力の維持につとめているといいます。また事務所そのものも、サーチライトを増設するなどして防犯面を強化しているそうで、それはそれで「すごいな」と僕なんかは思っちゃうんですけど、長野県の知人によれば、そのせいで新たな問題も起こってしまったというのです。

 実は組事務所のお隣に住まれている方がその市の市長さんかなんかだったらしく、今の状況に激怒されているらしいんです。

 さらに、この件は県議会でも取り上げられたらしく、全会一致で「警察は何をやっているんだ!」となったとか。

 そりゃコワモテの人に門のところにたむろされたり、夜中に煌々とサーチライトが輝いたり、かと思えば、機動隊に通行止めのバリケードを張られたりされたら、市長さんじゃなくても誰だって嫌ですよね。

 まして組事務所と間違われて、ダンプカーなんかに突っ込まれたら、いい迷惑じゃないですか。現に、大阪では、かつて事務所として使われていただけの関係ない物件に車が突っ込むという事件が起こったばかりですし。

 ちなみに、そんな時は誰が修理費を払うんでしょうか──って、そんなことを気にしているのはやっぱり僕だけなのかな。


(文=工藤明男)


【工藤 明男 (くどう あきお) プロフィール】
東京都生まれ。作家。杉並区出身の関東連合元リーダー。IT・芸能の分野で活躍。経済界のみならず政界にも幅広い人脈をもっており、現在は複数の企業の筆頭株主として、主に投資と企業コンサルタントの仕事を行なっている。警察当局から関東連合の資金源と目されてきた。表舞台に顔を出したことはない。