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生物調査部

解毒不可の猛毒生物、日本沿岸を包囲中!

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最近、日本海の若狭湾沿岸でヒョウモンダコが大量に捕獲されていると、毎日新聞で取り上げられたのだが、実は東京湾でも目撃されており。恐らく夏場は北陸付近まで進出しているのではないだろうか。
実は我々の身近には意外なほど猛毒を持つ生物が存在している。今回はヒョウモンダコをはじめ即死級の毒を持つ海の生き物を紹介しよう。


噛まれるとイチコロ!体長10cmの殺し屋~ヒョウモンダコ

普段は地味な色をしている小さなタコだが、危険を察知するなど興奮状態になると全身に鮮やかな青色の文様が浮かぶヒョウモンダコ。実は唾液にフグ毒(テトロドトキシン)が含まれており、噛まれると呼吸困難で死亡する可能性がある。そんなヒョウモンダコの生息域が北上中だという。


 住処はサンゴ礁、岩場や砂地と海水浴や釣り場のそばなので、小さなタコを見つけても迂闊に触らないことだ。またサンダルなど素肌が出ている状態ならば足場には注意を払ってほしい。海辺での油断は死に繋がる。
 幸いなことに日本では死者の記録はないが、オーストラリアでは26人死亡しており殺人ダコとして知れ渡っている。噛まれて死んだ21歳の青年は「小さなタコにやられた」というのが最後の言葉になったのだという。


毒槍使いの名ハンター~イモガイ

イモガイはかたつむりやサザエの仲間だが、魚を獲って食べる奴がいる。かたつむりを想像して「あんなにトロいのに魚が獲れるのか」といわれる。確かにかたつむり同様にイモガイはノロいのだが、そんなことは関係ない。やつらは歯舌(人の舌のようなもの)に神経毒があり、銛のごとくそれを対象に打ち込んで捕獲してしまう。銛と例えたがイモガイの歯舌は人が使う銛とそっくりで返しまでついているまさにハンターの武器なのだ。

 イモガイ一匹が持つ毒の量で人間30人を殺すことができるという。美しい貝だからと気楽に掴んだり、気が付かずに踏みつけたりすると、毒銛による手痛い反撃を受けることになるだろう。実際に貝捕りをしていたダイバーなどが刺されて23人が死んでいる。刺された時の痛みはないが、しばらくすると激痛が走り、腫れ、めまい、嘔吐、発熱、全身麻痺からの呼吸不全になり死に至る。
 これほどの強力な毒だが医療分野では注目を集めている。理由はその鎮痛作用でモルヒネの1000倍の効力があるそうで、アメリカでは2014年に医薬品として実用化されている。
 住処は温暖な海全域なのだがサンゴ礁が好みらしくよく確認される。そのため沖縄では有名な貝だが、本土では余り知られていないため、遊びに行く場合注意してほしい。ちなみにイモガイは捕獲した魚を丸呑みにしてしまう。動画も上がっているので一見の価値ありだ。