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工藤明男コラム

元関東連合幹部・工藤明男の時事評論「各地で頻発する拳銃抗争事件の行方」

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2月27日午後9時20分ごろ、埼玉県八潮市で「発砲音がした」という住民からの通報があり、警察官が駆けつけたところ、近くに住む神戸山口組山健組系組長の住宅の外壁に複数の弾痕があることが発見されました。さらに、その2時間半後の11時50分ごろ、東京都足立区の団地の敷地内で、先ほど発砲された組に所属していると見られる組員(59)が催涙スプレーをかけられ、集団で殴られて大けがをしたとのことです。


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写真はイメージです

 犯人が捕まったわけではないので断定的なことを言ってはいけないのかもしれませんが、ついに沈黙を破って六代目山口組、というか弘道会が動き出した感じがしますね。

 一時はこのまま沈黙し続けちゃうのかなって思っていましたが、ニュースなどを観てると、東京や長野で活発に行動されているようです。

 ジャーナリストの溝口敦さんは、ご自身の連載「斬り込み時評」(日刊ゲンダイ)の2月29日の回で「六代目山口組と神戸山口組がついに拳銃を使う在来型の抗争に踏み込んだ」という見解を披露されています。日本各地で銃弾が飛び交うなんて、考えただけでもゾッとしてしまいますね。

 ただ、神戸山口組の筋に近い関西の知人は、まったく違うことを僕に言うんです。

「神戸山口組は、逆に今は静観してますよ」と。

 知人によれば、神戸山口組は分裂当初から「固いもの(=拳銃)を使うな、光りもの(=刃物)は使うな」という通達が出ていたというんですね。でも確かに、よくよく思い返してみれば、示威行為とか車特攻はあっても、拳銃や刃物を使った事件は報道されてないんですよね。過激なことをやってるイメージはあったけど、確かにそのふたつは使っていない。

 しかも最近、また「六代目山口組側の挑発に乗るな」という通達が再度、上層部から送られてきたそうです。

 なぜ、神戸山口組は拳銃を使った反撃をしないのかというと──ここからは、ちょっと陰謀論めいてきちゃうんですが──六代目山口組の大幹部に司法の手が伸びているから、と知人は言うんです。

 知人いわく、現在、容疑を固めるべく警察庁と特捜部が情報収集に動いているので、「余計なことをして、捜査の邪魔をするな」ということらしいです。具体的な容疑や逮捕の時期まで聞きましたが、さすがに噂話なのでここで書くのはやめておきます。

 知人の話が本当かどうか暴力団員でない僕には判断はつきかねますが、あくまで一般市民としては拳銃抗争など迷惑以外の何物でもないので、できれば溝口さんの予測のほうが外れてほしいなあと思いました。

 (文=工藤明男)


【工藤 明男 (くどう あきお) プロフィール】
東京都生まれ。作家。杉並区出身の関東連合元リーダー。IT・芸能の分野で活躍。経済界のみならず政界にも幅広い人脈をもっており、現在は複数の企業の筆頭株主として、主に投資と企業コンサルタントの仕事を行なっている。警察当局から関東連合の資金源と目されてきた。表舞台に顔を出したことはない。