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「DANCE OF SHIVA」オーガナイザー・インタビュー前編

DANCE OF SHIVA10周年 in マナリへの道・前編「自分たちの遊び場は作らないと得られない」

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白昼夢にみた光景

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──梅原さんが最初に日本での野外パーティー『DANCE OF SHIVA』を立ち上げられたきっかけというのは、どのようなものだったんでしょうか?

梅原 山の中で白昼夢を見たんですよ。

──おおお、白昼夢ですか!(笑)

梅原 白昼夢がやってきました(笑)。その白昼夢がふと終わる瞬間があって。それがちょうどヒロさん(※2)のDJプレイが終わる瞬間だったんですよ


※2 伝説のカリスマDJ


──凄いお話ですね!

梅原 それはダンスフロアで見た白昼夢で。まあ、お酒飲み過ぎかなって(笑)。ただ、どんなに海外の凄いアーティストが来ても、やっぱりヒロさんの音って特別だったんですよね。

──特別でしたよね~。

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梅原 すっごい特別なんですよ~。それで『ヒロさんの音をFUNKTION-ONEで聞きたい!』っていうのが一番の動機です。FUNKTION-ONEっていう良いスピーカーがあるんですよ。今『DANCE OF SHIVA』ではVOIDを使ってるんですけどFUNKTION-ONEはその前の『DANCE OF SHIVA』で使っていたり、有名な野外レイヴのラビリンスやフジロック・フェスティバルでも使っていたり、名機って呼ばれているスピーカーなんです。

──『DANCE OF SHIVA』の第一回目は2007年ですか?

梅原 そうですね。そもそもパーティーは一回だけだと思っていました。パーティーのオーガナイズっていうのは凄いチャレンジなんですよ。だって何十人といるアーティストさんと連絡取って、二泊三日のために何百万円という金額を用意するわけじゃないですか。お客さんだってどれくらい来てくれるか分からないし、壮大なギャンブルなんですよ。しかもそこでベストを叩きださなければいけない(笑)。だからこそ延々準備するんですけれど、一回目終わった時に疲れきっちゃって、『もうこんなの出来ない』ってなりました。しかも初っ端の2007年は、ヒロさんと大喧嘩しましたもん(笑)

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──えええ!?

梅原 勿論、僕が至らなかったんですけれども。第一回目やる時に『出てください』ってお願いしにいったんですけれども、自分のお願いの仕方であるとか、人との接し方であるとか、ちゃんとコミュニケーションが取れてないとか、そういうのをヒロさんに怒られて第一回目は出てもらえなくて(笑)。やっぱりパーティーのオーガナイズという点で、『ちゃんと人のことを考えてやりなさい』だとか、『お前はまだ自分がやりたいという事だけで動いていて、そもそも人のことを考えてやっているのか』とか。『(会場となる)キャンプサイト行ったら穴とか崖とか危ないところをちゃんと塞いだりとか、色んな所のケアをしているのか』とか。でもその頃の僕はパーティーをやるって事だけで精一杯だったんですよね。さっきも言ったように壮大なギャンブルをするわけで、大変なんですよ。その時にヒロさんの言ってたのは、当時の僕より、もっと2つくらい次元が上の話だったんですね。勿論今ではもの凄くよく分かるんですが。

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──いまは若手に教える立場ですもんね。

梅原 そう...ですね。自分のためにパーティーやっていたら、パーティーは出来ないんですよ。パーティーのオーガナイズっていうのは周りを最大限に幸せにするのが仕事なんですよね。しかも自分に近い人からどれだけ幸せになってもらうか。だからスタッフから楽しくなってほしいなっていう考えがあって。もちろんスタッフは当日大変だし、フクちゃん(※3)からはしょっちゅう文句言われたりして。『もうやんねえ』とか(笑)。お客さんを楽しませるのは当然ですよね、お金を払って来てくれているんだから。でももっと自分に近い人から出来るだけ幸せになってほしいなって思いながら、最近はオーガナイズしています。


※3 「DANCE OF SHIVA」運営のキーマンの一人にして梅原篤史氏や現地オーガーナイザーA氏の盟友。旅の達人。神奈川県逗子市の雑貨店「マハリタ」店主。



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──梅原さんの言葉で「お客さんを一人でも守れなければ、オーガナイズする資格はない」っていうのをお聞きしたことがあるのですが。素晴らしい名言だなと。

梅原 もちろんそれは強く思っていますけど、まずは大きな事故が出来るだけないようにしたいですね。頭のなかで起こる問題を全部想定し、潰していく作業って重要です。お客さんを守る守らない以前の問題として、事故がなきゃいいわけですから。そこには全力を尽くします。